4 月 2008
Monthly Archive
水 30 4 月 2008
Posted by minami under
NPO報告No Comments
鹿児島県に「南のふるさとづくり推進協議会」がある。「南ふる」と呼ばれている。地域づくり団体、県、市町村のネットワ-ク化を図り、相互交流、人材育成、情報交換等を促進するため、14年前設立された。
県は、『共生・協働』を強く推し進めている。伊藤知事が総務省時代に共生協働を推し進めたことなどが契機になっているとのこと。地域で活動する市民団体と行政の連携が上手くいくよう、率直に話合える場があるのはよいことだ。課題を共有できれば問題解決の早道となる。

屋久島から参加するNPOが少ないので増やしたいと誘われ、とりあえず未加入ながら集りに出席することにした。
4月29日南種子町研修センター(南種子町役場横、上の写真)で行われた熊毛ブロック総会は、一市三町から二十人ほどが参加。県熊毛支庁や役場の担当者、NPO役員など。
ブロックの新年度事業方針や会費額、役員体制を決めることなど多くの議論があった。5月24日に県本部で開かれる全体総会に向けて、細部は役員会の場で詰めようとなった。

帰りに西之表港で待ち時間があったので、港の近くの市民団体ジェントスの事務所(二番目の写真)におじゃました。以前はスーパー(まるそうストアー)があった建物の空き部屋を利用。インターネットカフェや特産品販売コーナー、夕方までの焼酎の一杯飲み屋などを併設しているとのこと。ジェントスは、過疎化や長寿社会を迎えた種子島の島興しのため設立されたNPO法人だ。長く活動を続けてこられたこと、行政への働きかけの実績などを聞き、種子島のNPOはとてもたくましいと思った。
参考: 南のふるさとづくり推進協議会ホームページ
http://www.nanfuru.com/
土 26 4 月 2008
Posted by minami under
NPO報告No Comments
金 25 4 月 2008
Posted by minami under
NPO報告No Comments
4月24日、鹿児島県が行った平成19年度共生・協働の助成事業の成果発表会と20年度の募集説明会に、NPO緑の風から参加した。
会場は市内の県民交流センター、2階大ホール。鶴丸城の近く、鴨池に移転する前の県庁があったところに豪壮で大きな建物の交流センター。見ようによっては威圧感があるかも。県など行政と、市民・NPOなど民間が公共的なことを一緒に取り組もうと、平成18年に共生・協働センターが設置された。

鹿児島空港から直行したので早々と着いてしまった。写真は開始30分前の会場風景。時間になると、約100名の参加者で120席の会場は概ね埋まった。NPOや市町村の担当者が集ったとのこと。

前半は、代表3団体による19年度の成果発表。緑の風は三番目。昨年9月~11月に3回行なった東京での移住セミナーと今年1月の移住体験ツアーの様子を、スライド写真を元に説明。屋久島の移住の現状と、移住促進事業の目的を簡単に述べた。写真はスライド準備中の県の担当の方。

後半の20年度助成事業の応募説明では、県の事業のほか、国の助成事業の中で鹿児島に関係しそうな部分の説明もあった。市民やNPOが公共的な活動を進めていく際に、税金から補助が出る意味について考えるよい時間となった。
今年の募集事業等、詳しい内容は共生・協働センターホームページで。
木 24 4 月 2008
Posted by minami under
移住経験談No Comments
報告者: エル・バガブンド
今回の屋久島地域の取材で訪れたのは、原に定住しているSさんの職場です。お仕事は、屋久島に先入観を持たずに、本当の自然の姿を紹介することが環境保護に繋がるという理念で、モッチョム(屋久島南側のシンボル的山)の麓、雲水峡のような自然豊な地域に癒しの場所を作って働いています。その場所へと原から山の林道を車で暫く走ると森が開けて広場が広がります。
広場の入口から200㍍ほど前方に木造の建物群が目に映り、前方の施設がショッピングセンターで、後方の方が手工芸の体験室と休憩室です。広場を挟み右側には自然の体験ツアーができる密林で、静けさの中に何処からかせせらぎの水音が聞こえてくる。この自然に囲まれた環境にある休憩室(屋根付きの屋外)で、Sさんの話を伺うことができました。

この場所はちょっと眺めただけでも照葉樹林、木漏れ日に繁る名もない雑木?、杉の木、シダ類、せせらぎの岩場に繁茂するコケ類など多くの種類の植物が見られます。この様子では、里村の亜熱帯から森林に渡る多種類の植物とそこに生息する動物、鳥類や昆虫類などが見られると思うと、未だ見ぬ癒しの場所に思わぬ発見を楽しめるような興味が湧く環境です。
この場所には、人間の目線から離れて、動物、鳥、昆虫などの目線から自然を覗く体験をさせてくれるコースを整えて、色々な動物たちが見ている自然の姿を、我々観光客が見られるようになっています。昼の体験ではターザン、木登り、空中回廊、羊歯回廊などによってそれぞれの視線で森の自然が観察できるし、更に夜の体験では動物、鳥や昆虫の意外な生態、地面に光る菌類など又一味違う世界が見られるとのことです。ツアーを体験すると、今まで見過ごしていたものが、自然界の目線と時差で動植物を眺めることで、自然界の営みや動植物の気持が読取れて、自然の真髄に触れることができると目を輝かせて自然の素晴らしさを語ってくれました。
その内、話だけでは分からないと思ったのか、貴重な時間を割いて、森に入り体験ツアーの一部を案内してくれた。好意に甘え着いていくと、木の花や枝葉を手に取って成長する形、色、手触りやその香り等について感想を求めながら、それら仕組みの質問と謎解きをしてもらうと、私も自然界の一端に触れたような気になります。名もない雑木でも植物のことなら中々に詳しく、植物に関心を持つ人なら話に引き込んでしまう実直な知識人です。
その間、”物を持ち込まない”、”持ち出さない”など自然に接する基本的なマナー教育もして頂いたりして、エコロジーに接する正しい作法が備われば、自然は見学だけにしないで、体験して感動を持帰るものという言葉が理解できます。

Sさんの仕事への取り組み方も伺うと並外れたものでした。中年になり夢(新種植物探し)を適えるために専門の知識を修得して新種(やしのヒナボシ)発見が予想される屋久島へ、3ヶ月の差で他の学者に発見の手柄を譲る結果となったが、今ではその新種に再会することを楽しんでいるようすです。
この行動力が実を結び、Sさんはこの地で理念にマッチした自然環境保全に沿った職業に巡り会えたとのことですが、このことは私たち観光客にとっても幸運に思えました。Sさんの植物に接する愛着と環境保全の経験が活かされ短い時間でしたが、この施設が1昨年の8月から立ち上がり現在に至る経緯を伺うことができたことに感謝しています。
報告者の補足:
エコロジーを求める人たちにとって屋久島は遠い所ではありません。今や遠い地域などは存在しなく、自然に興味が湧けば、日本中何処へでも飛行機で短時間に、且、5万円内外の費用で行くことができます。同じ条件を異文化の世界まで含めると香港、フィリピン、上海、台湾、タイ、ベトナムなどの東南アジアまで広がります。
屋久島から望む地域との交流を図るなら、癒しの場所の奥行きや活動範囲は波及的に深まり、地域に捕らわれずに、伸び伸びとした気持で、より豊なエコロジー活動を楽しむことも将来には可能になります。
水 23 4 月 2008
Posted by minami under
移住経験談No Comments
屋久島南部、原(はろお)集落の山手に昨年オープンした自然体験施設を、4月19日ワークショップでレポートしようと訪問し、広報係の清田さんにお話を伺った。

自然体験施設キャノッピは、『梢回廊』の名の通り樹々の梢からサルや鳥や昆虫の目線で世界を見ようとの考えの下で建築中。麦生地区でエコツアーガイドの会社「自然島」を経営していた中田さんがオーナーとなって、八千八百平米の土地を購入して始めたという。
地上十数メートルのところで森の木々をつなぐ空中回廊の建設はこれからだが、予定のほぼ半分の施設は完成したとのこと。ターザンが出来るキャノピーロープやツリーハウス、シダ回廊、ショールーム、管理棟などが整備され、来場者を待っている。

清田さんは北海道の出身。静岡で植物学の研究を積んだ。一昨年夏、キャノッピの建設が始まりスタッフとして参加。来場者に、「何も体験しないで帰らないで」と、足元の小石、草木の葉っぱなど何気ない材料を元に屋久島の動植物を説明してしまう。
「目線を変えて、鳥になったり、虫になったり、サルになったりすれば、また違った自然のすばらしさが見えてきます」「例えば、葉っぱの厚さや表面がつるつる光っているのはなぜか?考えながら森を歩けば、自然の摂理が分かってきます」

中田さんがキャノッピを作った目的のひとつは、里の観光施設の充実だという。縄文杉への一極集中の現状は、自然の負担を重くする。回復不能となる前に、来島者が他の場所へも回遊して欲しい。縄文杉を見たら直ぐ帰るのではなく、観光客の滞在時間を延ばしたい。すばらしい自然が満ちあふれている屋久島の里の魅力を十分味わってもらえるように、自然体験施設を経営することにしたのだという。構想はかなり前からあったようだ。

スタッフを抱えて経営を軌道に乗せるまでが大変と思う。「儲かりますか?」の質問に、「冬場は閉鎖するので、シーズン中、一日平均30人入ってくれれば採算が取れます。月に千人が当面の目標。NHKなどテレビが放送してくれるし、雑誌にも掲載される予定です。観光バスも時々来ますが、一遍に百人とかは案内できないので帰って困ります」と清田さん。
屋久島の里の観光を売り出すことは大賛成なので、キャノッピには成功して欲しい。地道な経営努力をこれからずっと続けることを期待したい。
以上が「就農体験・自然体験」の事例三つ目。一緒に取材をしたエル・バガブンドさんのレポートもぜひお読みください。次の記事です。
参考:
≫キャノッピホームページ
≫屋久島発 田舎暮らし通信: 梢回廊キャノッピ
火 22 4 月 2008
Posted by minami under
移住経験談No Comments
遅くなりましたが19日記事の続きです。
第1回移住・交流ワークショップでご紹介した事例の二つ目は、東京から移住し、ヤギ四頭、ニワトリ二百羽、そしてミツバチと共に大自然に棲む立澤さん。『屋久島発 田舎暮らし通信』メールマガジンから転載したレポートでお届けします。
屋久島で動物たちと暮らす
2007年10月、東京から屋久島の湯泊地区へ移住した立澤政彦さん(56歳)。奥様の八千代さん(50歳)は、子供さんの手が離れる来年移住される。一足先に政彦さんが、湯泊の山手に中古住宅を買い求め引っ越して来られた。
その場所は町営水道が通っておらず、山水での生活になった。山水の管理が大変だと知ってはいても、魅力ある土地だったと語る。山水と言うと良いイメージだが、実際には困難がつきまとう。大雨の日は水源地がたびたび詰まるため、水を引いている上流まで行き手入れをしなければならない。

政彦さん、初めは普通の暮らしをするつもりでいた。ある日、地元のおばあちゃんが、暑い夏の日にカマで雑草を刈ったり、体に悪いと分かっていても除草剤をまいたりしているのを見た。湯泊集落でも、農業はきつい儲からないというイメージで後継者不足。
これは何とかならないものかと思った政彦さん。少しでも労力を減らし快適にする農業のシステムはないだろうかと考えを巡らせた。おばあちゃんや地元の人の手伝いをしたり、家のまわりの使われていない土地を借り自然循環農業らしきものを始めた。少しして、そんな政彦さんを見ていた地元の人から話があり、まわりの土地を買い足した。

岐阜県生まれの政彦さんは、東京で日本航空の営業マンとして活躍されていた。当時から、屋久島環境文化財団の環境ボランティアとして、たびたび屋久島を訪れていた。早期退職し、第二の人生を、縁のあった屋久島で過ごすことに決めたと言う。
「私の屋久島での構想は、ポンカン畑の雑草を食べてくれる動物を農家にボランティアで派遣し、糞を肥料にし、動物も餌に困らず、農家も雑草とりから解放される、というシステム作りでした。
そこで、ヤギを飼い、雑草を食べてもらうようポンカン畑をやっている農家のお宅にヤギを派遣するボランティアを考えました。ところが、ヤギは草だけでなく木に生っているポンカンも食べてしまうので、これはちょっと無理だなと感じました。地元の方にいただいた3匹のヤギは、派遣ヤギにはならず、大事な家族になりました。

同時に、烏骨鶏(うこっけい)100羽ともみじ鶏の雛を100羽飼い始めました。今度、薩摩地鶏を取り寄せ、屋久島の地鶏を作っていきたいと考えています。彼らも雑草を食べるので、ポンカン畑に放し飼いにします。二代目三代目と増やし、外的から身を守る力を自らつけさせ、雑草刈りに一役買ってもらおうと思っています。
玉子や鳥肉は屋久島の特産品とし、主に島外へ流通させる計画もあります。また、ミツバチを飼ってハチミツを採取したいです。休耕地を借りてレンゲ、菜の花、そば、ルーピンの花を植え、人の心が和む風景を作りたいです。

買い足した土地と合わせて3000坪あるので、その中でいま言ったような自然の循環を作り出し、ひとつのモデルにすることができたらと思います。それを地域の活性化のために普及させ、皆が生きがいを持って豊かになっていければと。そのために、地元の方々にいろいろ教わり、日々試行錯誤しながら進めていきます。
他に、農業体験や手伝いをしながら一時滞在できるバンガローなどの宿泊施設をここに作りたいです。みんなが集まれるコミュニティの場になればと考えています。
いまは毎日の作業がとっても楽しいです。ニワトリにあげる野菜をくださる人がいたり、作業を手伝ってくれる仲間ができたりと。ありがたいことに、東京方面にも支援してくれる仲間がいます。
来年妻が来れば、お菓子やパン作りをしたいです。ブルーベリーやブドウも植えたいです。やりたいことがたくさん。
ひとつの循環農業モデルを作り出すためには、正直いって経費がかかります。体力とお金が続く限りがんばりたいです」

こんなにもたくさんの構想をお持ちでとても驚いた。と同時にこれは、屋久島に移住して来られる方の夢が凝縮されているように感じた。第二の人生は人のために生きたいと、熱く語る政彦さんに男のロマンを見た。
現在、ヤギ小屋を手作りしたり、土地の開墾、動物たちの世話と、毎日が大忙し。
もみじ鶏のひながもっと小さかったころ、外に置くのは忍びないと思い、家の中で放し飼いにしていたこともあるとか。そんな政彦さんを、遠くからあたたかく見守る奥さんの存在は大きいと思った。
(メルマガ文章はみーさん。ヤギは赤ちゃんが生まれて一匹増えたそうです)
参考:立澤さんのブログ「屋久島★移住記」
http://yakushimamitsubachi.blog62.fc2.com/
(続く)
月 21 4 月 2008
Posted by minami under
ワークショップ記録No Comments
4月19日、今年初めての『屋久島移住セミナー』を行った。NPO緑の風協力、鹿児島県(企画課、遊楽館)主催のかごしま移住・交流ワークショップのプログラムとしてだ。

会場は東京有楽町駅前のかごしま遊楽館3階。薩摩ガラス細工や大島紬、屋久杉工芸など鹿児島の特産品の展示・販売が行われているギャラリーの特設コーナーにて。入口の西郷どんの像がお出迎え。出席は関係者三人を含めて8名。
遊楽館移住相談窓口の内田さんが、移住・交流ワークショップ開催の趣旨と内容を説明。歴史のロマンと豊富な食材と美しい大自然など魅力たっぷりの鹿児島を案内。定員10名と小さく始めた交流活動だが大きな定住促進の流れにつなげたいと、7月5日に予定されている『かごしま移住セミナー』を紹介する。
便利な都心にある遊楽館を、買い物や食事、鹿児島情報の収集にこれからも利用して欲しいと話す。

続いて、NPO緑の風による『屋久島移住セミナー&ワークショップ』を行う。「就農体験のビジネスモデルを考える」との設定テーマに基づき、3組の移住者の事例を紹介。
養鶏と野菜栽培を2年前から行う村上農園の例、社会貢献めざして半年前から自然循環農を始めた立澤さんの例、縄文杉に集中する来島客を里にも滞在してもらいたいと自然体験施設梢回廊キャノッピ(中田社長)のスタッフ清田さんのお話。三者の移住から起業までをレポートした。
宣伝開始が遅かったため参加者は定員の半数だったが、参加目的をお一人おひとりに伺うと、皆が屋久島への移住や長期滞在を具体的に考えているとのこと。一年以内に移住予定という方や今は情報収集という方など、移住の目的地は屋久島だった。
近々来島予定の方は、土地・住宅物件の見学や役場で話を聞くことを希望。NPOからも、来島の際は屋久島町役場の移住相談窓口に行くよう勧める。

農業を移住後の選択肢に含めていた方が一人だったため、農業の説明や自己紹介の時間はもっと短くてよかったとの意見もあって、今後のワークショップの進め方の参考にしたい。単なる移住情報の提供に留まらず移住後の仕事について参加者と一緒に考えたいというのがワークショップのそもそもの主旨だったが、短い時間でその点をしっかり話合うためには、参加予定者の希望確認など事前準備にもう一工夫が必要と強く思った次第。
なるべく早く屋久島に行き、島の大自然や里の雰囲気、自分との相性を感じることから始めるのがよいとの点は、みな一致できたように思う。お忙しい中を集ってくれた参加者と関係者の皆様に感謝です。
次回の遊楽館ワークショップは5月17日(土) 。多地域居住のネットワーク化を考えるテーマで『屋久島移住セミナー』を行う。
6月14日(土曜)は、奄美を知り大自然の暮しを考える『奄美交流ワークショップ』(仮題)の予定。今回参加くださった奄美市東京事務所山田所長さんのお話を伺うことができますから、南の島好きの方々はぜひお集まりください。
土 19 4 月 2008
Posted by minami under
移住経験談No Comments
NPO緑の風が4月から毎月、かごしま遊楽館で行なう『屋久島移住セミナー』。第1回の4月19日は、3組の新起業人をご紹介する。
最初は、養鶏業「村上農園」を経営する村上和也さん、圭子さんご夫妻。共に30代後半。サラリーマンから農業の世界に転じ、2年前屋久島に移住してこられた。
「半農半木工の暮らし」を目標に、鶏を飼い、畑を耕し、玉子の販売と自給自足的生活を営んでおられる。

兵庫県出身の和也さん。証券会社に勤務中、圭子さんと知り合った。二人とも釣りが大好きで、屋久島には度々海釣りに来たという。和也さんは、会社に入って直ぐの20代、屋久島がまだ世界遺産に登録される前に来て以降、毎年1回は訪れているそうだ。そして、何度も来島するうちに移住を考えるようになった。
和也さんはその後、兵庫の養鶏場で7年間働く。以前からもの作りが好きで、自然の中で物を作る生活をしたいと考えていた。会社勤めを続けることに疑問を感じていた頃、転職情報誌でピンと来るものがあって養鶏の仕事を決断したという。

10数年前、楠川の山手に土地を買い、3年前に家を建て、2006年4月憧れの屋久島生活をスタートさせた。
都会人が就ける仕事が島には少ない現実を、行き来する中で知っていた和也さんは、「まず自分に出来ることをやってみることにしよう。鶏と木工だ」と、半農半木工をめざすことにした。初めに手がけたのは鶏小屋。和也さんの手作りだ。
村上農園の養鶏は、平飼いと言って鶏を自然の土の上でのびのび育て、安全でおいしい玉子を産んでもらう。もちろん有精卵。飼料は出来るだけ、農園で作る有機栽培のものを使う。
ホームページの「村上式養鶏法」の項目に、「天気の良い日には林の中で放し飼いにする。鶏舎内外に出来るかぎり自然を再現させる」と説明がある。

島の東部の楠川地区は、ガジュツ、焼酎芋、お茶、最近はパッションフルーツの生産が盛んなところ。役場に相談して畑を借り、自給自足の体制も整えた。
玉子は現在、ほとんどが島内販売だ。宮之浦の自然食品店みみ商会などに置いてある。島から本土への運賃が、島外出荷へのハードルとなっている。和也さんは独学でホームページを作り、これからネット販売を伸ばしたいと言う。
野菜作りと養鶏の合間に、好きな木工をやるための作業場をいま製作中。和也さんは、一歩ずつ目標に近づいている。
奥様の圭子さんは、勤めに出ながらも和也さんと一緒に農作業をし、農園を支えている。ここに来た頃は草木が茂っていたが、鶏が雑草を食べてくれたので大変きれいになったと明るく笑う。
ご主人は慎重派、奥様は楽観派と互いを言う。農園の整備で忙しく、好きな堤防釣りに行く時間が取れなくて残念と語るご夫婦だ。

地球温暖化や食料自給率低下、都市と地方の格差が言われ、農業振興と地域振興のため、国も地方への移住促進に力を注いでいる。しかし、都市から地方へ人口移動はなかなか進まない。地方に仕事がないことが一因だ。若い人のしたがる仕事が特に少ない。
その中で、農業に真剣に取り組む村上さんの例は貴重だ。高い運賃が生産品の価格を上げてしまうなど離島の現実は厳しいが、まっすぐ前を向いて進む姿はすがすがしい。
「地元との付き合いは、自分のできる時できる範囲のことをやるというスタンスで」と、これから移住する人へのアドバイスをいただいた。
村上農園について詳しくは、次のホームページをご覧ください。
屋久島たまご工房ホームページ
http://www4.ocn.ne.jp/~tamago/
ブログ「屋久島発 半農半木工の日々」
http://ameblo.jp/k-woodcraft/
(続く)
木 17 4 月 2008
Posted by minami under
NPO報告No Comments
4月15日、原(はろお)のNPO事務所で、緑の風の第2回総会が開かれた。
会員と見学者、合わせて十数名。現時点の会員は、私を除いてみな島内在住だ。1月の移住体験ツアーに参加して、いま移住準備中で来島している女性の方(複数)などが見学。NPO活動に興味があるので来たとのこと。
移住して落ち着いたら、会員または時々のスタッフでよいから、一緒に緑の風の活動を行ってもらえればありがたい。他のメンバーも、そう願っているに違いない。

総会では、昨年度の決算・事業報告と、今年度の予算・事業計画の承認手続きが行われた。新規に三名の理事を選任する手続きも行った。NPO法人の理事は株式会社でいうと取締役に相当するが、NPO法(特定非営利活動促進法)の定める責任はより重くなっている。
堅苦しいことは早々に終わり。今後、当会をどのように運営していくか、活動資金は?事務所の活用法は?今年の中心事業は? ざっくばらんに話合った方がよいアイデアが出る。シーズンを迎えた島のメンバーたちは、無駄な会議をやる時間がない。
当会は、会員であってもなくても誰でも参加し発言することがよいことだとみな考えている。楽しく活動するには、限られた者だけでやらずに、たくさんの人に加わってもらった方が面白い。せっかく参加したのだから何も言わずに帰るのは損。
見学に来られた方も、よい提案や参考になる意見を出してくれた。移住支援がメインの当会が、傾聴させていただくことがたくさんあったと思う。

夜も更け、お開き。予定の2時間の倍も話し込んでしまった。見学の女性たちは、バイクの隊列でそれぞれの宿へ向かう。何かをつかんで自分の屋久島暮らしに生かしてくれると思う。
1月移住体験ツアーの参加者21名のうち、もう5名の方が屋久島に移住済み(または移住直前)なので、同窓会が出来そうだ。
島ではまだまだ知られていないNPO緑の風。仲間をもっと増やして、屋久島にとって意味ある活動を続けていきたい。
日 13 4 月 2008
Posted by minami under
雑記帳No Comments
NPO緑の風のブログを始めます。遅くなりましたが、開設のご挨拶です。
いずれスタッフの誰もが、気が向いたら書き込むという状態になればよいと願っていますが、立ち上がり間もなく当会は人数も少ないので、しばらくは私、杉浦(NPO法人屋久島移住ネットワーク・緑の風事務局長)が担当します。南の島が好きなので、ペンネームは「ミナミ」です。どうぞよろしく。
当会のNPO法人登記は昨年10月18日ですが、具体的な活動開始はちょうど一年前でした。団塊世代の大量定年時代を迎え、鹿児島県が都市と地方の移住・交流事業を昨年から開始すると聞いたのがきっかけです。一昨年、『緑の風・屋久島移住支援コミュニティ』サイトを立上げ、ネット活動を先行してきましたが、検討を続けていた屋久島移住セミナーと移住体験ツアーを始めるチャンスだと思いました。
鹿児島県の平成19年度「かごしま・くらし」を進める活動支援事業の助成を受けると同時に、NPO法人(特定非営利活動法人)設立を準備しました。その辺りの経緯は、当会の「設立趣旨書」に詳しく述べてありますので、お読みいただければ幸いです。(県の共生・協働センターで閲覧可。Webアップしばらくお待ちください)
当会は、交流・定住促進の諸活動を基本にして、世界自然遺産屋久島の環境保全と地域経済発展の両立を移住者と地元が協力してめざすことができればと考えています。昨年秋、東京で3回の移住セミナーを開催し、今年1月、屋久島で移住体験ツアーを実施しました。おかげさまで、移住セミナー、移住体験ツアー共盛況の内に終了することができ、関係の皆様のご支援・ご協力があったればこそと、深く感謝しています。
引き続き、今年も屋久島移住セミナー・体験ツアーを行いたいと思っています。セミナーは、かごしま遊楽館で行う「かごしま移住・交流イベント」として、できるだけ毎月屋久島を案内できればと考えています。移住体験ツアーは、希望者があれば随時行いますので、お気軽に当会までお問い合わせください。
○連絡先: seminar@iju.jp
○TEL: 03-3263-7741 (NPO緑の風東京事務所、杉浦まで)
『緑の風・屋久島移住支援コミュニティ』サイトは作成途上で、島内外の情報を案内する「屋久島ニュース&コラム」などのコンテンツも、セミナー・ツアーの実施にかまけて更新が滞っていました。
今後は、当ブログで、当会の活動状況や屋久島情報をお届けしたいと思っています。長期滞在施設や交流・体験プログラムなどロングステイ情報、仕事探しや住まい探しなどの移住情報、離島の事情、環境についてなども、折に触れ記していきたいと考えています。
毎週更新が目標です。よかったらNPO緑の風へのリンクをお願いします。
○NPO緑の風: http://midorinokaze.iju.jp/
○ブログ: http://iju.jp/midorinokaze/wp/
○ブログRSS: http://iju.jp/midorinokaze/wp/feed
○屋久島移住支援コミュニティ: http://iju.jp/midorinokaze/x/
木 10 4 月 2008
Posted by minami under
イベントお知らせNo Comments
4月より屋久島移住セミナーと体験ツアーを再開します!
NPO法人屋久島移住ネットワーク・緑の風は、かごしま遊楽館・鹿児島県と連携して『屋久島移住セミナー&ワークショップ』を開始します。
移住セミナーは2年目。今年は、参加者全員で考えるワークショップ形式。県による『かごしま移住・交流ワークショップ』の中で、屋久島から県全域まで少し範囲を広げて行ないます。
遊楽館でのワークショップは、今後、毎月第二または第三土曜、定期的に開催しますので、皆様ご都合のよい時にぜひご参加ください。
なお、移住体験ツアーは随時受付けていますので、お気軽にお問い合わせください。少人数での参加も可能です。
(こちらからチラシをダウンロードできます =PDF形式)
4月セミナー&ワークショップ
~就農体験のビジネスモデルを考える~
屋久島で自然循環農法や自然体験施設を始めた方々を事例に、離島での就農体験や自然体験施設のビジネスモデル化を、参加者と一緒に考えます。
屋久島をもっと知りたいという方、大歓迎! フリーディスカッションの時間もあるので、お気軽にご参加ください。
関連情報はNPO緑の風ホームページで。
■ 日 時: 4月19日(土曜) 15:00~17:00
■ 会 場: かごしま遊楽館3階 (東京有楽町駅前)
■ ご案内及びファシリテーター: NPO緑の風
■ 定員:10名 参加費:無料
■ お問合せ・連絡先: NPO緑の風 東京事務所
E-mail: seminar@iju.jp
TEL: 03-3263-7741 (杉浦まで)
○鹿児島県ホームページ:かごしまへの移住・交流
http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/event/workshop.html
○かごしま遊楽館:イベント情報
http://www.pref.kagoshima.jp/yurakukan/ivent/ivent.html
○観光かごしまホームページ:What’s New
http://www3.pref.kagoshima.jp/kankou/blog/news/2008/04/post_109.html
○移住・交流推進機構ホームページ:鹿児島県
http://www.iju-join.jp/prefectures/kagoshima/
水 2 4 月 2008
Posted by minami under
セミナー記録 ,
ツアー記録No Comments
火 1 4 月 2008
Posted by minami under
ツアー記録No Comments
今回のツアーをきっかけにして、屋久島への移住を決心された方が少なからず居られたのではないか。元々春に移住するつもりだった方は、住まいや仕事の情報を多く集め、最終の検討に入っていると言う。自然の中で、物の無い環境で、子供たちを育てたいというお母さんからは、長期滞在の具体的な時期と場所を決めたと連絡があった。移住の物件を決めたというご夫婦もあった。屋久島での事業の準備を始めたいという方もいる。ツアーから引続き長期滞在されている女性も。そのほか、あこがれから現実へと屋久島が近づいたという方は多い。
数人のすでに屋久島に土地を確保している方が今回参加された。移住に際し、更に深く屋久島を知りたかったということか。
第一回目にしてはまずまずだったと、参加者からも助成を受けた県からも合格点をもらえる(?)かもしれないが、交流・定住促進事業として内容を考えた場合、まだまだNPOの受け入れ態勢は弱い。
参加者アンケートでNPOの活動に加わりたいかどうかの質問に、「どちらともいえない」が圧倒的に多かったが、NPOの目的がわかりづらいからだと注文を受けた。
「世界自然遺産屋久島の環境保全と地域経済発展の両立を、移住者と地元が一体となってめざす」とNPOの趣旨には書いてあっても、具体的な活動内容が見えないと言われた。
NPO緑の風は、(1)屋久島に移住して、情報・サービスなどの事業や、環境・地域づくりのボランティア・社会起業などの活動を始めたい人々をつなぎ合わせ支援することと、(2)屋久島と島外(都会の人々や企業、研究機関、県・国などの行政)を結び、屋久島での活動を応援することの二点の目標を、具体的なイメージとして設立のときから持っていた。
屋久島の子供たちが島で就職できるように、あるいは、高校入学時や大学・就職で島外に旅立ってもまた帰って来られるようにならないか、と思っている。若い移住者をひきつけるには、魅力的な仕事の有無がポイントだ。一口に新規雇用を創り出すと言っても大変だが、移住者と地元が力を合せて何かできないか、NPO緑の風はそう考えている。
そのことをもっとハッキリ打ち出すようにと、ツアー参加者からアドバイスをいただいたことになる。疑問や批判は次へつながる糧となるので大切にしたい。
その他良かった点や悪かった点の感想は、参加者に答えていただいたアンケートの集計をご覧いただきたい。
(移住セミナーと体験ツアーのアンケート結果はこちらから閲覧・ダウンロードできます =PDFファイル)
ツアーの参加者が、今後どのように屋久島にかかわるのか、追跡調査もできたら行ないたい。次にやる時の参考にし、参加者にとっても、地元にとっても、意味ある移住セミナー・体験ツアーにして行きたいと思う。
今回は、費用の一部に県の助成をいただいたが、次年度も続ける場合補助金がもらえるとは限らない。(たぶん1回限り)これからお金はもっと上手に遣いたい。
安房を中心に主に島の南部で実施した今度のツアーだったが、次回(夏?)は宮之浦や永田など島の北部で実施しようと、スタッフ間で話し合っている。
大したまとめにならなかったが、ご協力いただいた関係者各位に深く感謝し、お礼を申し上げます。下に詳細記事へのリンクがあるので、まだの方は良かったら見てください。礒邉自適さんのブログ記事も読んでください。
「自適の今日」ブログの関連記事:
≫緑の風 交流会 屋久島料理
≫NPO法人「緑の風」3日目
≫NPO法人「緑の風」2日目
≫NOP法人「緑の風」1日目
※他にも自適さんのサイトにツアー記事がありますから探して見てください。
「屋久島発 田舎暮らし通信」ブログの関連記事:
≫屋久島移住体験ツアーまとめ
≫どうぶちで再会しよう
≫移住体験ツアー3日目
≫移住体験ツアー2日目(後半)
≫移住体験ツアー2日目(前半)
≫移住体験ツアー1日目
≫移住体験ツアーはじまる
(本ツアーレポートは、「屋久島発 田舎暮らし通信」ブログの記事を再編集したものです)
≫2007年度体験ツアーのトップへ
火 1 4 月 2008
Posted by minami under
ツアー記録No Comments
どうぶちで再会しよう
移住体験ツアーは1月14日昼で終了。その後、屋久島に残られた方7名。どこかで昼食をと、高平から尾之間方面へ向かう。午後のひと時、温泉に行きたい希望があったからだ。屋久島南部を西へ向かうと、尾之間温泉、平内海中温泉、湯泊温泉など好きな所を選べる。
途中、原集落の『路の駅 どうぶち』に立ち寄る。どうぶちは、島で唯一(?)のインターネットカフェだ。泥淵川(どうぶちがわ)バス停前の県道沿い。手作りのお土産品も並んでいる。
お店に来る人皆から「しんちゃん」と呼ばれている気さくなマスターは、14年前Uターンしてお店を開いた方。「屋久島も都会も両方知ってます。それぞれの立場がわかるので、何でも相談してください」と、にこやかに話す。
屋久島に移住して困ることは、相談相手がいないことが一番と聞く。集落の行事や何やらは区長さんが面倒を見てくれるが、見知らぬ土地で生活を始めたばかりの人にとって、ちょっとしたことでも気軽に聞ける知人の存在が欠かせない。
近年、屋久島への移住者は暖かい南部に居を求める傾向がある。このお店は、地図を見ると、移住者の多い高平地区から平内地区のちょうど中間だ。
いつ来ても、どうぶちには移住して来られた人が居る。昼間働かなくて良い恵まれた移住者が多いのだが、夕方には勤め帰りの人も立ち寄る。みんな親切だ。屋久島のことをいろいろと教えてくれる。
どうぶちの常連さんは屋久島好きの個性の強い方が多いが、移住者が気安く相談できる場を、私は一つでも多くツアー参加の皆さんにお伝えしたかった。
縁あってツアーにご一緒した皆さんだ。物件見学や郷土料理体験、地元交流など、観光旅行では経験できない内容に喜んでもらえたと思う。
2日目の移住相談会で、町役場の泊さんに今後は何でも相談できる、と大きな頼りを感じた参加者は少なくないだろう。屋久島の区長さんたちは、いままでもこれからも、移住者のよき道しるべとなっていただけよう。NPO緑の風はまだまだ微力だが、精一杯相談に応じたい。チャンネル(何でも相談できる窓口)は多いほど良いのだ。
昼食後、集落が運営している尾之間温泉とJRホテル内の温泉とどちらが良いか聞いたところ、全員が後者だった。意外や意外、鄙びた感じで味がある集落の温泉を選ばないとは・・・。そうか、都会が恋しいのか。そろそろ帰り時かもしれない。
今回のツアーで、皆それぞれの屋久島を心に深く感じ、移住や長期滞在する時期をしっかりとお考えになったに違いない。来月、または3月・4月、あるいは半年後、1年後、数年後。いつか又、どうぶちで再会したいもの。
これにて報告記事の連載は終り。最後に、ツアーの感想などをまとめたいと思います。
≫続き
火 1 4 月 2008
Posted by minami under
ツアー記録No Comments
オプションツアー
3日目はオプションツアー。安房川でのカヌー体験、高平でのリラクゼーション(癒し体験)、追加の物件見学の三つの中から選ぶ。もちろん、独自行動も可。ツアー期間を通して行動は自由なので、何回も来島されている方は観光コースは一緒でなく単独でまわられた。ただ、2日目夕方の交流会だけは参加しないともったいないので、強くおすすめしたわけだが。
4名の方がカヌー体験に参加。雨にぬれて大変だったが、とても面白かったとのこと。アウトドアの醍醐味を満喫できたようだ。
リラクゼーションの参加者が一番多くて11名。物件見学は1名。残りは独自。
町のマイクロバス利用は昨日までだったので、私は8人乗りワゴン車の運転手として、参加者の多いリラク班に加わった。(役場の泊さん、休日出勤でありがとうございました)
* * * * *
リラクゼーションの会場は、サル川のガジュマルの樹の根元。ガジュマルは歩き回る木と言われている。幹や枝から気根を伸ばし、それが地面に到達すると太い幹に育つ。そうして子、孫、ひ孫を作って歩く。
インストラクターの自適さんによれば、サル川のガジュマルは300坪の広さがあるという。いまはひいお婆さんの樹は空洞化し、娘たちががんばっている。確かによく見ると、4・5代先までの木々が連なっている。サル川は、訪れる人が意外と少ないので穴場かもしれない。
あいにくの雨模様だったが、屋久島ではこの程度は降られたうちに入らない(?)水気を含んだ森の霊気が参加者をやさしく包む。お婆さんの樹のこぶにお気に入りの場所を見つけて、ず~と座り続けていた方、ターザンのように枝にぶら下がって喜ぶ方、樹の周りを歩き回る方、じっとしている方、それぞれの癒しを体験した様子。
自適さんは、生まれ育った屋久島の森に感じる神様を、参加者にとめどなく話す。
天候がよければ、近くの中津川の河原に降り、好きな石の上に座って瞑想体験を行う予定だった。残念ながら、自適さんの事務所で皆で雑談。アシスタントの藤田さんの心づくしの生姜湯に冷えた体が温まる。藤田さん自身、旅の途中で屋久島に立ち寄り、しばらくこの大自然に身をゆだねていると話す。
3日間の体験ツアーは、この午前中で終了。このまま帰る方は、飛行場や高速船乗り場に手分けして送っていく。少しだけ居残る方は、番外オプション体験となる?
なので、ツアー報告もうチョッと続きます。
≫続き
火 1 4 月 2008
Posted by minami under
ツアー記録No Comments
移住体験ツアー2日目(後半)
いよいよ、ツアーのメインイベント、地元交流会の話。その前に、参加者お待ちかねの郷土料理体験だ。これらは、富永理事長のしきり。
参加者は、まず熱々のつけ揚をいただく。東京のセミナー「食材会」でも試食したが、地元で食べる場合は材料からして違う。塩・胡椒は同じだがトビウオのすり身に混ぜるその他のものは各家の秘伝、と調理の責任者キッチンはまさきの濱崎さんは内緒顔。(こっそり教えてもらった人が居るかもしれないが)
参加者も調理を体験。私は食べるだけが楽。すり身は、揚げるといわゆるさつま揚げになるが、焼いても味がある。(魚肉ハンバーグ)
先ほど春田浜で採れたイソモンは、焼いて皆で味わう。イソモンとは巻貝などの磯物、小さいものでもおいしい。
交流会の会場に、ぼつぼつ地元の方が集まってきた。安房公民館で交流会などを行うことになったのは安房区長の日高雲平氏のご協力があってのこと。
5時となり、交流会は始まった。町マイクロバスの提供や島の移住情報説明、町営団地見学など今回のNPOのツアーに全面協力してくれた屋久島町の日高十七郎町長と、地元選出の日高滋県議が歓迎のご挨拶。
「3人目の日高ですが」と、雲平区長が乾杯の音頭。屋久島は、日高姓や岩川姓の家が圧倒的に多いのだ。だから本当は名前で呼ぶらしい。
交流会では移住体験者からお話を伺おうと、トビウオ猟師、介護士、会社経営、農業などに従事する4名の方々に来ていただいた。相談事や体験談は杯を交わしながらゆっくりと、とアドバイスできる得意分野を順繰りに語ってもらう。
移住して地元にとけ込むにあたり、まず集落の区長さんのお世話になる。次にその辺りを、区連(区長連絡協議会)会長の岩川篤好氏が話す。区長をされている小島集落は、移住者が半数を超えたのだそうだ。
島外からのツアー参加者と地元の方々、スタッフがくつろいで語り合うのが交流会の趣旨。最初は緊張気味の面々も、だんだんと打解けて話し合う光景が見られるように。
特筆するのは、交流会で出された屋久島の郷土料理。理事長の奥様、加代子さんはじめ一家総出で用意してくれた品々。手間隙かかっているのは見ただけでわかる。ツワブキ(新芽)や竹の子などの煮物、フライ・揚げ物、お刺身、黒豚や魚の料理など数々のおいしいお皿が並ぶ。
料理の一品一品、味にバリエーションが施されていてすばらしかったとある参加者(女性)。違いが判るとはさすが、と製作者の弁。進行係の私は大して食べられなかったが、、、。(ちょっと惜しい)でも、皆さんに喜んでもらえたら。
料理スタッフの面々、一人一人歓迎の意を述べる。石川県から来たばかりというスタッフの話に、皆驚きやら安心のため息やら。
参加者も、屋久島の感想やツアーに参加した目的などを、一人一人に話してもらった。(世の中の誰もが自己表現できるようになった時代、NPO緑の風は時間のある限り一人一人に話してもらいたい考えだ)
参加者は皆さん来島の動機が異なると、改めて思った。直ぐにも移住したい方、移住の候補地として屋久島は有力だがじっくり見たいという方、屋久島に来たいが島が自分を受け入れてくれるか試しに来られた方、今は移住を考えていないが屋久島をもっと知りたいという方、様々な気持ちを正直に語ってくれた。
好評だったのは、町役場職員の泊さんがコーナーを開いた「移住相談会」。(撮影スタッフが遠慮して?写真がないが)春には移住したいという方の就職と住まい探し、子供の学校の相談、アルバイトの斡旋?などたくさんの方々の相談に追われた。日高町長もにこやかに応援する。
行政の方と話せて良かったとある参加者。移住してからの強い味方を得ることができた様子。
最後の写真は、ツアー参加の3歳のお子さんと屋久島でできたボーイフレンド一号君のツーショット。なんとこの日、二号までげっとしたのだそうだ。でもお友達ができてよかったね。
≫続き
火 1 4 月 2008
Posted by minami under
ツアー記録No Comments
移住体験ツアー2日目(前半)
昨日参加者を21名と記したが、3歳の女児を連れたお母さんが居られたので、21名+お子様1名としてください。
さてツアー2日目の朝は、春田のポンカン園(地図はこちら)への集合で始まった。前夜、安房のホテル・旅館・民宿に分宿した一行を、町のマイクロバスとワゴン車で手分けして迎えに行く。
ポンカン狩り体験の現場は、NPO緑の風富永理事長が管理している農園。このツアーのために収穫を見あわせていたと言う。参加者もスタッフも、脚立に登ってポンカンをもぐ。インストラクターはここでも宮司さん。
ポンカン・タンカンの収穫時期、島の男女は皆狩り出される。ポンカン狩りの指導が上手なのは当然。すっかり熟れきったポンカンは、フルーティで甘い味がする。参加者に、ささやかだがお土産として持って帰ってもらうことに。
春田から原(はるお)に移動し、今度はタンカン園を見学する。屋久島の園芸農家は、今ではポンカンよりタンカン栽培のほうが多い。人気がシフトしてしまったためだ。たくさん成ったタンカンの実はすでに色づいているがまだ酸っぱい。収穫は一ヶ月後。
ポンカンとタンカンの違いをよく聞かれるが、私も1年前まで知らなかった。ポンカンはインド原産の柑橘類。 タンカンはスイートオレンジとポンカンの自然交雑で中国原産とのこと。
海岸沿いの畑地帯から、尾之間の高台へとバスは行く。二又川上流に大きな岩があり、そこでお弁当の時間だ。清流を渡る風が心地よい。目の前にモッチョム岳(標高944m)の岸壁がそびえる。さすがに自適さん(今回はビデオ担当スタッフ)お気に入りの場所だ。この川の水は飲んでおいしい。
移住の候補地として屋久島が優れている点は?とのアンケートの質問に、「自然環境がすばらしい」、「のんびり静か」という答えが圧倒的に多かったが、この場所で過ごした贅沢なひと時を考えれば納得。
午後は、千尋の滝とげじべえの里、ポンタン館とトローキの滝など、屋久島南部の観光名所をめぐり、イソモン採り体験を行なう春田浜へ。
1日早くお帰りになる参加者を送って行ったため、私はイソモン採りにほとんど加われなかったが、様子を写真に語ってもらうとしよう。

インストラクターの宮司さんは、「食材会」のイソモン採りを毎月行なっている。

大潮のときは岩場が隠れイソモン採りができない。暦で計算した春田浜の引き潮の時間は午後3時頃だった。

滑らないよう地下足袋を履き(これを履いて岩の上を歩くと足の裏が痛い痛い)、手鉤捧でイソモンを探す。

春田海岸に夕暮れが近づいてきた。一行は地元交流会が行われる安房の公民館へ向かう。
≫続き
火 1 4 月 2008
Posted by minami under
ツアー記録No Comments
(これから記すツアー報告は、「屋久島発 田舎暮らし通信」ブログの掲載記事を再編集したものです)
初めての移住体験ツアー
屋久島移住体験ツアーが終了してずいぶん時間が経ってしまったが、やっと報告記事をお届けできる。お待たせした方々には申し訳ない。また、移住セミナー・体験ツアーとも無事成功裡に終わることができ、ひとえに関係者各位のご支援・ご協力の賜物と深く感謝している。
2008年1月12日~14日の3日間、NPO法人屋久島移住ネットワーク・緑の風が主催する『屋久島移住体験ツアー』が開催された。移住希望者を募ってのツアーは、屋久島では初めての試みだった。ツアー参加者は、東京、神奈川、愛知、京都、広島、福岡などから21名。30・40代の男女、50・60代のご夫婦など。
最初から簡単におさらいする。1月12日、朝一番の便で屋久島空港に到着された方々を出迎えたのは、すでに昨日までに来島済みの方々とスタッフたち。午後の便や船便で来られる方もいるため全員参加ではないが、午前中は植物や生物の自然観察のフィールドワークを行なうことに。まず、宮之浦の屋久島総合自然公園に向かう。
雨天の場合は環境文化村センター見学を予定していたが、小雨混じりの天候の下なんとか屋外のワークを実施できた。文化村センターの方にご心配かけたのが申し訳なかったけれど。
エコツアーガイドの宮司さん(フィールド情報センター経営、NPO緑の風副理事長)が、総合自然公園の広い園内をあちこち散策しながら、屋久島の川や里や山で普通に見られる草木や生き物などを説明。質問にも丁寧に答えていた。公園内を流れる宮之浦川の広い河原に下りて、思い思いにお弁当を広げる。
参加者にお願いしたアンケートで、1日目について自然観察に感動したとの答えが多くあった。インストラクターを務めてくれた宮司さんの優しい語り口に説得力があった?ガイド業28年の技に納得。島の生物や植物に向けてくれたやさしい気持ちをいつまでも大切にして欲しい。
移住体験ツアーはじまる
昼食の後、宮之浦港に移動。飛行機やジェットフォイル(高速船)のいくつかの便で来島される方を、町のマイクロバスや随伴の車で手分けして迎える。
午後2時10分、ロケットが着いてほぼ全員が揃った。NPO緑の風から富永理事長が、ツアー参加者に歓迎のご挨拶。屋久島町役場から企画調整課泊係長が、学校・病院など島の概要やインフラ整備状況をレクチャーする。いよいよ、屋久島移住体験ツアーの本格的なスタートだ。
全員、屋久島町のマイクロバスに乗り込んで、安房~平内地区の物件見学会に向かう。物件見学は、ツアー一日目の主要な行事。町営団地や島内不動産各社の土地・住宅を見てまわる。
途中、町役場の泊さんが、世界遺産の島の概況や学校・病院など生活に必要な情報を、(徹夜して作ったという資料を元に)説明。宮之浦には大型病院や小・中・高校、役場、商店街など、暮らしに欠かせない公共機関・施設が多くあるのだ。
物件見学の最初は、春田の町営定住団地分譲地。役場の担当の方がツアー一行を出迎えてくれた。
次に、安房の不動産企画社の池田社長が、海岸沿いの造成済み土地を説明。海の向こうに種子島を望む地。池田氏はレストラン屋久どんを経営されており、心づくしのオリジナルフルーツジュースに参加者は喜んだ。
三番目は屋久島不動産社の高平の土地付一戸建て。礒辺社長が、移住者の多い高平集落の住みやすさや物件の魅力を説明。
安房から少し離れた小島に移り、大地ホームの岩川氏が高台の農面道脇の物件を案内。「山林」地目そのまま、杉林となっている。大工が本業の岩川社長、土地造成や住宅建築時のポイントを説明してくれる。
最後にいよいよ当社(屋久島パイン)の番だ。西表営業部長が平内の造成済み土地を説明。屋久島に移住する際はぜひお手伝いしたいと話す。
屋久島は広い道ばかりではない。30人乗りマイクロバスは結構大きい。役場の泊さんは、狭い道での切返しなど運転に慣れている様子。大型の運転免許がないと役場職員は務まらないのかも(そんなことはありませんヨ)。参加者をそれぞれの宿舎に送り、体験ツアーの1日目は終了した。
明日は、午前中ポンカン狩り、午後イソモン採り。夕方から、郷土料理体験と地元交流会。これがツアーのメインイベントとなる。朝から、NHK鹿児島放送局の映像取材が入るとのこと。夕方のニュースで放送されるかもしれないので、可能な方は見てください。
≫続き
火 1 4 月 2008
Posted by minami under
セミナー記録No Comments
火 1 4 月 2008
Posted by minami under
セミナー記録No Comments
10月27日、第2回屋久島移住セミナーが行われた。会場は第1回と同じ麹町区民館。主催はNPO法人屋久島移住ネットワーク・緑の風。(10月18日に法人登記が完了したので、準備会からNPO法人へと名前が変わった)

しばらく前から気にしていた天気予報では問題なかったのだが、前日くらいから急速に発達した熱帯低気圧が台風20号となり、セミナー当日に関東を直撃した。悪天候にもかかわらず、6名の方が参加。ありがたいこと。

NPO緑の風から宮司芳至副理事長が、スライドをもとに、屋久島の四季の食材を紹介。

食材会プログラムのため、雨の中を少し離れた調理室へ移動する。

食材会とは、屋久島のフィールドで採れたイソモンや山菜を食べる会のこと。

今日は、サトウキビやどんぐり、スイゼンジナなどの食べられる野草を、宮司さんが屋久島から運んできた。

後半は、屋久町議会議員(現在は屋久島町)日高順一氏が、自らの登山ガイド体験と屋久島の自然・水・民俗・集落自治について講演。
クエスチョンタイムでは、参加者が少なかったため全員が聞きたいことをしっかり質問できたようだった。その後、懇談会を和気あいあいと行ない、1月移住体験ツアーや11月セミナーへの参加申込をしてくれた方もいた。次回はたくさん人が集まるようにがんばらなくては。
≫講師プロフィール
≫日高順一氏の講演内容(音声ファイル)
関連記事:
≫田舎暮らし通信: どんぐりは食べられる
≫田舎暮らし通信: 食べられる野草
Next Page »