移住セミナー


 NPO緑の風は今年、種子島・屋久島において、「移住コンシェルジュ養成事業」を行います。

移住コンシェルジュとは

 
 移住コンシェルジュとは、移住をお世話する人のことです。種子島や屋久島は、自然豊かな南の島のイメージで移住者の憧れの地ですが、地域活性化を図るため、定住者を増やして島の元気をますます高めたいと思います。

 移住支援は行政だけの仕事と思われがちですが、民間だからこそ、都会からの移住希望者の住まいや仕事探しに、親身に相談に乗れるのではないでしょうか。
 
移住コンシェルジュ養成講座

養成講座・概要と参加者募集

 
 本事業は、財団法人日本離島センター平成22年度離島人材育成基金助成事業として、種子島、屋久島の行政等のご協力をいただいて実施いたします。

 事業内容は、地域づくりや移住支援活動を担える人材を養成する研修会を、熊毛地区(種子島・屋久島)の広域で開催します。

 移住コンシェルジュ養成講座への参加や、来年2月予定のモニターツアーの実地研修により、島の地域文化や資源を再発見すると共に、コンシェルジュ技能の向上を図ります。

 養成講座及び実地研修の一定以上に参加された方には、研修会終了証(移住コンシェルジュ証)を授与するというものです。詳しくは、下記「移住コンシェルジュ養成講座パンフレット」をご覧ください。本事業終了後、事業報告書を作成いたします。
≫移住コンシェルジュ養成講座パンフレット(PDF形式)
 
 

移住コンシェルジュ養成講座  参加者募集!

養成講座 第1回目 ~種子島にて~
 9月11日(土) 13時~17時
 西之表市市民会館 2階会議室

養成講座 第1回目 ~屋久島にて~
 9月12日(日) 10時~12時、13時~15時
 屋久島町宮之浦総合センター 会議室

養成講座 第2回目 ~屋久島にて~
 12月4日(土) 10時~12時、13時~15時
 屋久島町安房総合センター 会議室

養成講座 第2回目 ~種子島にて~
 12月5日(日) 10時~12時、13時~15時
 南種子町役場 会議室
 
 
■ 定 員: 各20名(先着順)
■ 参加費: 無料 (交通費、昼食代は各自ご負担下さい。)
■ 連絡先: NPO緑の風  080‐5485‐1440(担当:杉浦)

■ 主 催: NPO法人屋久島移住ネットワーク・緑の風
 〒891-4403鹿児島県熊毛郡屋久町原914
 電話 0997-47-3335
 E-mail midorinokaze@iju.jp
 URL http://midorinokaze.iju.jp/

■ 共 催: 島の元気を応援しよう! かごしま・島交流の会
 ~鹿児島の島々の移住・交流・観光をネットワーク~
 URL http://shimakouryu.iju.jp/
 
 

 昨年に引き続き、鹿児島県の移住セミナーが、東京日本橋で開催されます。
 NPO法人屋久島移住ネットワーク・緑の風は、鹿児島県に提案して本セミナーが実施になった経緯から、鹿児島の島々の移住・交流をネットワークする活動を行なっている「かごしま・島交流の会」のメンバーと共に、本セミナーに協力しています。

かごしま移住セミナーin東京
かごしま移住セミナーin東京
 
 

 『かごしま移住セミナー in東京』

 1.日時: 3月20日(土)14:00~18:00 (受付開始13:30)
 2.会場: 日本橋サンスカイルーム 会議室  ≫地 図
      東京都中央区日本橋室町2-3-14 古河ビル4階
      地下鉄(半蔵門線・銀座線)三越前駅より徒歩2分
 3.プログラム: 
  (1) 鹿児島県の紹介(鹿児島県企画課)
 (2) 参加市町村による移住施策等の紹介
   ●霧島市   ●南さつま市   ●伊佐市   ●瀬戸内町
 (3) 移住支援団体等からの活動紹介
   ●NPO法人屋久島移住ネットワーク・緑の風   ●その他
  (4) 参加市町村,移住支援団体による個別移住相談
 4.参加費:無料  定員:50名(要予約、先着順)
 5.主催: 鹿児島県
 6.お問合せ・お申込み先: NPO緑の風(担当:杉浦)
   E-mail seminar@iju.jp
   URL http://midorinokaze.iju.jp/
   ※参加希望者は事前にご連絡ください。
 
 
 県内自治体・NPO法人などの参加により、「豊かな自然」、「おいしい食材」、「南国浪漫の歴史と溢れる人情」の鹿児島の田舎暮らしを案内し、移住相談を行う内容です。就農・就業等に関する具体的な情報提供や移住体験ツアーの紹介もあります。
 セミナー会場近くの日本橋三越本店では、「第10回鹿児島展」が3/17~22の期間開かれていますので、併せてお楽しみください。
 詳しい内容は、鹿児島県移住・交流サイトをご覧ください。
 http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/

 ≫チラシをダウンロード(PDF形式)
 ≫プレスリリース(PDF形式)
 ≫昨年度セミナーの報告記事
 
 
 このイベントは次の各サイトでも案内されています。
○Yahoo!地域情報 イベント情報ページ
 http://local.yahoo.co.jp/detail/event/p10024451/
○JOINニッポン移住・交流ナビ 鹿児島県ページ
 http://www.iju-join.jp/prefectures/kagoshima/
○JOIN(移住・交流推進機構) 緑の風ブログ
 http://www.iju-join.jp/prefectures/kagoshima/blog/
○島のサポーター:イベント情報
 http://www.shima-supporter.com/event/
○笠沙すんくじら便り(南さつま市職員の方のブログ)
 http://gazoo.com/G-Blog/kasasa005/index.aspx
○かごしま・島交流の会ホームページ
 http://shimakouryu.seesaa.net/
 
 

おじゃんせ(おいでください)霧島市
 悠久の時を超え、神々が宿る霧島連山。街を包むゆったりとした時間の流れ。温泉のぬくもりや人とのふれあい、継承されゆく歴史がやんわり心を癒すまち霧島市。
霧島市上空より

 第10回かごしま移住・交流ワークショップは、いつも遊楽館で行なっているものとちょっと形を変え、認定NPOふるさと回帰支援センターが主催する「鹿児島県霧島市定住促進セミナー」に協力して、『かごしま移住相談会』を開催します。
 鹿児島県内への移住や2地域居住のため「おためし暮らし」を希望される方、長期滞在などをお考えの方、ぜひご参加ください。
チラシをこちらからダウンロードできます =PDF形式
 

1月かごしま移住・交流ワークショップ
 
   ~かごしま移住相談会~

■ 日時: 2009年1月17日(土)13:30~16:00(移住相談は3時から)

■ 会場: ふるさと暮らし情報センター
 中央区銀座4-14-11 七十七ビル3階 TEL:03-3543-0333
 地下鉄日比谷線東銀座駅5番出口 階段を上がった前のビル

■ 参加費:無料  参考サイト: おじゃんせ霧島 ・ 鹿児島県 霧島市

■ お問合せ・連絡先: NPO緑の風 東京事務所
 E-mail: seminar@iju.jp
 TEL: 03-3263-7741 (杉浦まで)
 
 
 本イベントは、次の各Webサイトで案内されています。
○鹿児島県:かごしまへの移住・交流
http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/event/workshop.html
○かごしま遊楽館
http://www.pref.kagoshima.jp/yurakukan/
○認定NPOふるさと回帰支援センター
http://www.furusatokaiki.net/
 
 

第9回かごしま移住・交流ワークショップが12月13日(土)、東京有楽町駅前のかごしま遊楽館で行われた。「奄美・沖永良部島の暮しを考える」をテーマに、島の紹介と移住相談、質疑応答などの内容。
冒頭、主催側から「年内最後のワークショップとなりました」と、かごしま遊楽館移住相談窓口の野田課長がご挨拶。
第9回移住・交流ワークショップで野田氏

続いて、えらぶ移住支援センター三沢代表が、「遊ぶ島より暮らす島」沖永良部を丁寧な作りの資料を元に案内。
沖永良部島は奄美諸島の南西部、与論島の北方に位置し、面積約94平方キロ、人口約14500人(屋久島よりちょっと多い)。知名町と和泊町があること。花と野菜が基幹産業。一年中花が絶えない島で、春のフラワーフェスティバルは有名。西郷さんも滞在したことがある。
島へのアクセスは空と海の定期航路のほか、沖縄からチャーター便のエアドルフィン(意外と安い)がある。ダイビングは、目の前でイソマグロなど大型回遊魚が見られ特別ダイナミック等々。
第9回移住・交流ワークショップで三沢氏

花の島で農業をやりたいという30代男性や定年後の移住先を探しているという50代男性など、一般参加者とスタッフ・関係者合わせて12名の参加があった。鹿児島県事務所の会議室(遊楽館9階)は満杯。老後をペットたちと暮らしたいという女性は、7月のかごしま移住セミナーや先月の鹿児島市ワークショップにも参加された方だった。

「数年前から移住サポート業務を始め、移住支援コンサルティング(株)を設立。昨年5月大島新聞に掲載された。移住の前のお試し期間として利用してもらいたいため『島暮らし体験ハウス』を運営している(現在休止中)。いままで沖永良部島の移住者は多くないが、ほとんど定着して帰る人は少ない。
住むところを変えようとすると移住になる。沖永良部も移住の候補地に入れて欲しい。えらぶ支援センターを、移住関連業務が集約された窓口として利用して欲しい」と三沢氏。
第9回移住・交流ワークショップの参加者

ワークショップの中でいくつか質問があった。仕事探しへの答えは、病院・福祉関係を除いて仕事がたくさんあるわけではないが、収穫期は猫の手も借りたいほど人手が足りない。ハローワーク情報でというより、口コミで仕事を探す人が多い。これは住宅・土地探しでも同じ、とのこと。
沖永良部は農業の島。長年手間隙かけて農地を整備してきて、年収一千万円を超える農家もたくさんある。だから遊休農地は少ない。新規就農のハードルを、これから役場や農協に下げていってもらいたいとも。

昼間人を見かけないがなぜ?との疑問に、奄美市東京事務所長山田氏が、島人は暑い日中を避けて朝夕涼しいときに勤勉に働いている、夜は飲み会やらでにぎやかだと説明。
島に二町あるが行政(の支援)は?の質問に、和泊町の三沢氏に代わって山田氏が事情を説明。両町が合併しない理由はいろいろあり、一町にはしばらくならないだろうとのこと。三沢氏が、支援センターが町に働きかけ商工会や観光協会などと移住促進の連絡協議会を立ち上げることになったこと、知名町と一緒に島全体で移住者を受け入れる機運を盛り上げていきたいと話した。
第9回移住・交流ワークショップで本園氏

後半参加された奄美旅行センター(本社・与論町)代表本園氏から、「沖永良部島と与論島はよく似ている、どちらも海から浮き上がってできた隆起サンゴの島、だからハブがいない。違いは、沖永良部は農業立島、ヨロンは観光立島であること。島暮らしに慣れるまで時間がかかるかもしれないが、暖かい南の島なのでのんびりできる。
私はふるさと回帰運動にも参加している。第一線を退いた方も若い人も、島へ何かを持って来てほしい。受け入れサービスの提供を求めるというよりも、希望を言ってほしい」と話しがあった。
 
 
今回のワークショップの資料請求や沖永良部島への移住について問い合わせは、かごしま遊楽館9階の移住相談窓口(TEL:03‐3506‐9177)へ。
※参考: 沖永良部島で田舎暮らし~えらぶ移住支援センター

次回のワークショップは1月17日(土)。「霧島市移住・交流ワークショップ・移住相談~おじゃんせ(おいでください)霧島市~」を開催予定。続く2月・3月は、屋久島の案内やいままで一年間のワークショップのまとめを考えている。
2008年度ワークショップの日程・内容一覧PDFはこちら
 
 

前回に続き今回も、かごしま遊楽館作成のレポートを元にご報告します。

第8回かごしま移住・交流ワークショップが11月22日、東京有楽町駅前のかごしま遊楽館で行われた。
「篤姫の古里の歴史ロマンと食、自然を考える」をテーマに、鹿児島市東京事務所秋野次長よる元気都市かごしまのこだわりの歴史・文化・自然や観光などの紹介と質疑応答の内容だった。

鹿児島市移住・交流ワークショップ
「いま鹿児島は篤姫に沸いている。市は基礎的財政収支は黒字を堅持している。市が重点的に取り組んでいることは、地球のため未来のための環境リーディング鹿児島の創造、人が行き交うにぎわいと活力あふれる魅力多彩なまちづくり、全ての世代が生き生きと健やかに暮らせるまちづくり、市民みんなで支え合う住みよい安全な地域社会づくり、分権時代に対応した自主自立の行財政運営の推進など。

移住に対する考え方は、就業対策、地域コミュニティ関係、グリーンツーリズム等の取組みは行っているが、正直、特別な移住交流施策はない。まずは観光等でおいでいただき、さらに一定期間生活してもらって、鹿児島市の魅力を感じていただけたらと思う。観光を将来的には移住につなげてもらいたい」と、秋野氏。

鹿児島市移住・交流ワークショップ
後半の自由討論・質疑の時間では、「暖かい場所への移住を希望している。鹿児島は、天候、気候、人情等すべて素晴らしいと聞いている。今日から移住したいと思っても、すぐに行動できるような、きめ細やかな情報を提供してほしい。特に住宅情報。家賃、ペットの可否、中心市街地からの距離等別に。高年齢になるとインターネット等で検索することができないので」という参加者の意見があった。
また、「各地で行われる移住体験ツアー等への旅費補助を行ってほしい。居住地からツアー会場まではほとんどが実費負担。低所得者にはきつい」と、各地で行なわれている体験ツアーへの感想。
更に、「お試し暮らしができる施設を増やして欲しい。民間の施設が多いと思うが、利用者が低価格で利用できるよう地元自治体等で補助してほしい」と、行政への要望もあった。
 
 
今回のワークショップの内容や鹿児島市への移住についての問い合わせは、かごしま遊楽館9階の移住相談窓口(TEL:03‐3506‐9177)へ。
※参考: 鹿児島市ホームページ

次回のワークショップは12月13日(土)。「奄美・沖永良部移住・交流ワークショップ・移住相談~奄美・沖永良部島の暮しを考える~」を開催。続く1月は、霧島市を案内する予定。
2008年度ワークショップの日程・内容一覧PDFはこちら
 
 

NPO緑の風は11月22日、「エコエリア、エコライフによる移住の受け皿モデルづくり」をテーマに、二回目の屋久島移住シンポジウムを東京で開いた。
第2回シンポジウムお知らせの記事はこちら

屋久島移住シンポジウムは、屋久島らしい移住のありかたを考えるのが目的。第2回は、10月25日に屋久島で開いた第1回を受けてのものだった。
第1回シンポジウムの報告記事。 当日プログラムPDFはこちら

第2回屋久島移住シンポジウム
会場は、東京都千代田区神田神保町の日本工業大学大学院の記念ホールをお借りした。神田の古書街の真ん中、岩波ホールの並び、靖国通りに面した建物。周辺には大学のキャンパスが立ち並び、落ち着いた雰囲気が漂う。土曜の午後の神田界隈は、古書店を巡る人々で溢れていた。

参加は、20代から50代までの屋久島移住に関心のある男女と、出演者・スタッフ合わせて約30名。移住希望の30代夫婦や旅行やロングステイ(長期滞在)を検討中など、ご夫婦は3組参加された。参加動機などアンケートに答えていただいたので、詳しくは文末の資料から見てほしい。

第2回屋久島移住シンポジウム
出演は、前半の基調講演に屋久島から参加された柴鉄生氏。後半パネルディスカッションに柴氏、菊池淑廣氏(屋久島メッセンジャー)、利根川治夫氏(ふるさと回帰支援センター)、星野智子氏(環境パートナ ーシップ会議)の方々。NPO緑の風より杉浦事務局長。
(出演者のプロフィールを文末資料の当日プログラムでご覧ください)

冒頭、かごしま遊楽館の野田課長より、「NPO緑の風による屋久島の移住の受け皿モデルづくりを、『かごしま・くらし』を進める活動助成事業として実施しているところ。交流体験ツアーなどで屋久島らしい交流をして、移住・交流の『屋久島モデル』をつくり、地域の活性化につながることを期待している」とご挨拶があった。

第2回屋久島移住シンポジウム
基調講演で柴氏は、「1970年代、『屋久島の森を守る会』を結成し原生林を守る運動を始めた。縄文的知恵と伝統を大切に生きてきた島人にとっても、移住希望者やすべての人にとっても、自然と共生する屋久島はかけがえのないところだ。島の伝統と知恵を守るために大事と思い復活した山に入る儀礼の『嶽(だけ)参り』を、今後も続けていきたい」と、熱意を込めて語った。

後半のパネルディスカッションでは、コーディネーター星野氏より「第1回シンポジウムは島の中から考えた。第2回は外部から屋久島を考える場。基調講演で柴さんより、伝統や知恵を共有したいとあったが、屋久島モデル作りについてフロアの参加者も交えて議論したい」とあり、「自然を守るためにはお金がかかる。観光ブームで自然が荒れるが、入島税や入山税は難しい。旅行業者もお金を払うべきでは。屋久島は全国でも特殊な地域だ。恵まれている。仕組みづくりには研究者との連携が有効」と利根川氏。
「第1回シンポジウムでは住宅の問題を出席されていた町長にお願いした。『生命』がキーワードと思う。屋久島モデルのエコライフ・エコエリアのエコを人間らしい生き方と置き換えればわかりやすい。屋久島だったらそれができるのでは」と菊池氏。
「屋久島の本質は自然の恵みをいただくゼロエミッション。生命の豊かさがあってこそ観光やエコが生きる。島に伝わる伝統と知恵を共有しながら自然との共生をめざす『屋久島モデル』をいまこそ確立すべき」と柴氏。

第2回屋久島移住シンポジウム
過疎化・高齢化対策のために移住促進活動を行う地域が多い中で、移住のあり方を考える機会はそう多くないと思う。移住希望者が多い屋久島ならではのことかもしれない。地元と移住者が協力し、世界遺産の環境保全と地域経済発展の両立を、屋久島らしい移住の受け皿モデル(=屋久島モデル)の形成によってめざそうという主題に沿って、基調講演と、パネルディスカッションの議論は進められた。

ほかに、NPO事務局から、地域づくりの事例発表など第1回シンポジウムの簡単な報告があった。移住の現状アンケートとして屋久島全26地区の区長さんから聞き取りを行った結果、移住者数は島人口1万4千人弱のうち約千人弱、移住者世帯数は約600世帯で、全6600世帯の1割弱を占めることがわかった。

第2回屋久島移住シンポジウム
後半最後の30分はクエスチョンタイム。緑の風のイベントは、できるだけ参加者全員に発言してもらいたいがモットー。市民参加を促す目的があるのだ。
「島外の人間が来ることによっての迷惑やギャップで生じていること、またはそれによってよかった点などあれば聞きたい」や「住宅事情を知りたい」、「森の担い手の状況はどうか?」、「山村留学について教えてほしい」などの質問があった。
「トイレの問題などある。可能であれば山に入っていけない期間を作ってほしい」、「屋久島でスピリチュアルな体験を友人がした。神々しいイメージがある島だ。世界から注目されているので、日本の雛形のようなものを屋久島に担ってもらいたい」、「環境を守ることと移住促進は矛盾かもしれない。人が増えると環境がどうなるかがこれからの課題になると思う。屋久島では移住者にどのくらい援助があるのか。移住するには仕事が必要だが、企業は少ない。林業を盛んにするのも一方法。小さな島で生きていくために皆で考えていきたい」という意見も。

また、「移住シンポジウムの割には環境問題にウエイトが高いと感じた。移住したほうが良いのか?移住する人は何を期待されているのか?」と、議論を促す意見もいただいた。
「環境に負荷をかけない生き方を望む移住者が増えつつある。世界自然遺産の島ということで、屋久島は他地域に率先してエコエリアを目指すべき。移住アンケートで多くの区長さんから地元とコミュニケーションをとろうとしない人には来てほしくないという意見があったが、移住者は地域づくりに積極的にかかわってほしい」とNPO事務局。
「今日はキーワードをたくさん貰った。いのちがつながる、人間らしい生き方ができるのが屋久島と思う。移住する人はお客様としてではなく、生命を大切に地元と一緒に地域づくりをやっていくことが『屋久島モデル』になる」と、星野氏がまとめた。
第2回屋久島移住シンポジウム
(上は、第2回シンポジウムを報じた南日本新聞の記事。クリックすると拡大します)
“移住のあり方”について聞きたい、考えたい、議論したいという方が多かったのだろうか、移住相談は希望者が無く行われなかったが、屋久島の事をもっと知りたいという方々と出演者は、閉会後も会場を移して話を続けた。

関連記事:
≫屋久島メッセンジャー 島尽くしの東京出張

今回のシンポジウムの内容や屋久島移住についての問い合わせは、NPO緑の風事務局(TEL:080-5485-1440)へ。
また、緑の風は 2009年1月17日(土)~20日(火)、屋久島で『滞在・交流体験ツアー』を開催します。(詳しくはこちら

参考資料
屋久島移住シンポジウム プレスリリース(PDF形式)
第2回屋久島移住シンポジウム パンフレット(PDF形式)
第2回屋久島移住シンポジウム 当日プログラム(PDF形式)
第2回屋久島移住シンポジウム アンケート集計表(HTML)

※基調講演、パネルディスカッション等シンポジウムの内容は、09年2月作成の報告書にまとめる予定です。どうぞお待ちください。
 
 

NPO法人屋久島移住ネットワーク・緑の風は、10月25日(土)、「エコエリア、エコライフによる移住の受け皿モデルづくり」をテーマに、第1回屋久島移住シンポジウムを屋久島町安房総合センターで開いた。関係者を含めて80数名の参加があった。(第1回シンポジウムお知らせの記事はこちら

NPO緑の風は、地元と移住者が協力して地域づくりを行なおうと、昨年から移住促進活動を行っている。二年目の事業である屋久島と東京の二回のシンポジウム及び来年1月の体験ツアー、そして二度の移住アンケートは、鹿児島県「かごしま・くらし」を進める活動支援事業の50%助成を受けて行われている。(事業内容の詳細PDF
そのほか今年は、4月から月例の「かごしま移住・交流ワークショップin遊楽館」と7月のかごしま移住セミナー(どちらも鹿児島県主催)で屋久島移住を案内し、いつでも参加可能な屋久島移住体験ツアーで多くの参加者を受け入れてきた。

第1回屋久島移住シンポジウム
安房総合センター。1階に教育委員会など役場の支所が入り、2階にシンポジウム会場の大ホール(定員300名)と大小の会議室がある。

屋久島移住シンポジウムは、屋久島らしい移住のありかたを考えるのが目的。移住者の増加で人口減少をまぬがれている屋久島で、世界自然遺産の島にふさわしい地域づくりを、地元と移住者が協力して行なうにはどうしたらよいか。その方法や仕組みを地元住民や行政と島外の識者などが話し合い、移住の受け皿モデルづくりを考えようとの趣旨だ。そのため、屋久島でまず議論し、その結果を元に東京でも議論することになった。
屋久島でのシンポジウムは、第1部として、いままで移住者が参加して行ってきた地域づくりの事例を各集落の代表者に発表してもらい、第2部パネルディスカッションで話を掘り下げようと進行を考えた。
以下、シンポジウムの進行順に、発表者(第1部)とパネリスト(第2部)等の発言の要旨を記す。

主催者挨拶: NPO法人屋久島移住ネットワーク・緑の風 富永英男理事長
皆様ようこそお越しくださいました。私ども緑の風もこの10月で1年になりました。昨年は3回東京でセミナーを開催し、今年1月には屋久島で移住体験ツアーを実施しました。ポンカン狩り、イソモノ採り、各不動産会社の物件見学、地元の方々との交流会等、参加者皆さんの喜びの声をいただきました。まだ1年しか実績のない緑の風でございますがお力添えください。スタッフ一丸となって世界自然遺産の環境保全、地域の活性化、地区の豊かな自然を生かした村おこしという面に力を注ぐつもりです。

第1回屋久島移住シンポジウム
来賓挨拶: 屋久島町 日高十七郎町長
私の知る限りにおいて未熟な状態ということが島の実態だと思います。私ども団塊の世代の皆様の受け入れ態勢を作ろうではないかと思います。移動の激しい年代、幅広い年齢層を屋久島に住んでもらう橋渡しをしましょう。企画調整課のホームページでPRしていた矢先だったので、NPO法人と趣旨を同じとしてタイムリーです。チームを組みながらやっていきたい。滞在、交流受け皿モデル事業としたい。いろいろなお立場の人の話を拝承したうえで、私は参加させていただきたい思います。屋久島は、心から移住を歓迎します。
 
 

●第1部 地域づくり事例報告

―移住者を受け入れて地域づくりを行なう各地区の取り組みを紹介―

湯向地区「海を活かして島おこし」: NPO緑の風事務局代理
湯向の区長さんは村づくり活性化計画として、定住者向け住宅を建設する予定。口永良部は海の幸が豊富、それらを生かした島おこしをしたいとのことです。

原地区「移住コンセルジュの試み」: NPO緑の風事務局代理
緑の風は原移住相談を行っています。各地域の方々に相談に応じてもらっているのが実情です。

第1回屋久島移住シンポジウム
吉田地区「観光資源を掘りおこして村おこし」: NPO緑の風事務局代理
吉田地区は人口205人の小さな集落。これといった観光スポットがないですが。平家のおちゅうどが屋久島にたどり着いたのが永田だといわれている800年前のこと。文化的には平成14年TVドラマまんてんのふるさととして有名になりました。その後、まんてん祭りが行われるようになりました。
吉田から見る東シナ海の夕日は屋久島で一番美しいといわれています。吉田集落にはちゃんとした定職についた20~40代の独身男性7~8名いるそうです。区長さんにNPO緑の風が嫁探しを頼まれました。そこで、緑の風は「まんてん・平家の里交流体験ツアー」を計画。都会の人を対象に、民家に泊まって船に乗って魚を取って交流を図ろうという行事です。11月1日~3日、集落あげて大歓迎します。島民の人も、11月2日にまんてん祭りがあるのでぜひ来てください。

安房地区「情緒あふれる街並を保存、再生」: NPO緑の風事務局代理
シンポジウムを考えて皆さんとご相談している中で公民館におじゃましたさい、つりばし等古い写真が飾られていました。今現在まんてん橋と呼ばれている赤いつり橋はかつては木製の橋で情緒あふれる姿であったといいます。安房港のジェットフォイルのところは海がめが産卵にきていました。数十年前の話です。
安房の古い町並みが好きで安房に移住した人がいます。屋久島は当時2万人の人口があったそうです。安房のたたずまいのなかに空き商店があります。その一角に、区長さんは交流の拠点を作りたいと。写真を飾ったり、子供からお年寄りまで集まる場所にしたいと。これからやることをNPOで応援したいです。

第1回屋久島移住シンポジウム
平内地区「遊休地を活用」: 西橋豊啓氏
私は鹿児島県伊集院出身の移住者です。昭和46年に屋久島へ来ました。現在牛飼いとたんかん農家をしています。平成4年から12年間平内の区長をしました。よそものに区長をさせるのかという声もありましたが、いったい何年たったらよそ者ではなくなるのか?と思いました。平内には移住者の第一人者である山田伝さんという人がいます。平内ではこの方が始めての移住者です。
平成4年に154戸あったのが16年間の間に300戸になりました。移住者の方々と夜中まで議論したこともあります。屋久島の慣習や習慣を地元の人と守りながら、移住者の人には新しい文化はたくさんあります。移住者の青木さんは老人倶楽部の会長さんになりました。
遊休地の活用ということですが、今農業委員をしていますが遊休地の改良を進めていきます。今年から農地を持てる広さが50アールから30アールに引き下げられました。農地をほしい人は農業委員会に問い合わせてください。農地を守るところは守って開発していくべきでしょう。
10年、15年見てきたが、島民と移住者といかに仲良く生活していけるかが問題。人と人との共生共存が課題だと思います。移住者同士のつながりも大切だと思っています。屋久島が発展していくように私も努力します。

第1回屋久島移住シンポジウム
永田地区「復活した伝統の『岳参り』」: 岩川健氏
平成4年に屋久島電工を50歳のときにやめて宿を始めました。私はいろいろまわってみて屋久島を観光地ではないと思いました。観光地というのはいっぺん来たら飽きるものです。屋久島は何回きても飽きないので保養地だと思いました。宿のお客さんで屋久島に嫁に来たいという女の子は多いが、屋久島の男の人で大丈夫だろうかという心配もあります。
私が始めて岳参りをしたのが小学校6年のときです。8個おにぎりを持って行きました。永田の前浜の砂を神様に持っていきます。鹿の沢に1泊しました。キャンプをして暖をとり日の出を拝んできます。三岳という言葉がありますが、あれは永田岳に登った元気のある人が黒味岳、宮之浦岳と三つ登ること言います。高い順番で三岳というのではありません。
白谷雲水峡を宮之浦の人は雨つぼといっていました。このように、昔の名前を変えることは駄目、歴史をなくすことだと思います。昔に比べて今の岳参りは近道を利用しているので意味がないと思います。私は永田で送陽亭という宿をしていますので寄ってお茶でも飲んでいってください。

第1回屋久島移住シンポジウム
麦生地区「農業振興で村づくり」: 鎌田政明氏
27年前のことを掘り出して今の麦生の村づくりの話をします。日本一の村づくり、しかも天皇杯をもらう機会がありました。昭和55年11月23日です。先輩たちのものを引き継いで賞をもらいました。そのころ麦生き総数が73戸のうち農家は56戸。280名中20代が36人もいたというのが発展する村と認められたわけです。1人の落ちこぼれのない村づくり、ポンカンで日本一の村づくりです。
麦生はグループ活動が活発で、話し合いや集いが行われています。私たちの集落では、大人から子供まで何らかのグループに所属しているというのが特徴です。昭和50年~平成7年まで後継者を育てるためみんなに役員をさせました。女性が元気な地域は村も元気。女の人が力を出し合って村おこしをしましょう。

第1回屋久島移住シンポジウム
小島地区「移住者との共生」: 岩川篤好氏
屋久島の中でも南に位置する小島の準農家です。世帯数は95、人口は190人。55%はUターン、Iターン者です。
21年から24年の計画書を作りました。小島の村自慢は14個あります。温暖で住みやすい、イソモノとりの名所、学校の神様を祭っている、尾の間温泉が無料、中学校の所在地、シドッチ上陸地、カトリック教会がある、もっちょむ岳耳岳、割石岳の三岳のせんぼう地、朝市を催しているなどなど。明るい村づくりをスローガンにしています。

第1回屋久島移住シンポジウム
「地域通貨『屋久の水』の取り組み」: 桑山善右衛門氏
4月から『屋久の水』の代表をしてます。大阪生まれで10年前に移住しました。すばらしい自然とよそ者を暖かく迎えてくれるので移住しました。溶け込みたいと願っています。いま老人倶楽部の会長をしています。小学校で補助教員の仕事もしています。
地域通貨とは屋久の水(やくのすい)と言います。水(すい)を単価とし、1水は1円。例えば草取り1時間は700水で、してもらった人はマイナス700がつきます。他人に労力や物品を提供するとプラス、受けるとマイナス。得意分野の交換が主です。もともと屋久島では「ゆい」というのがあって相互扶助をしていた。村の人たちが総出でやることが多かった。「島いとこ」というものがあって、遠くに行くとき一晩で帰ってこれないときに他人に宿を頼む、そしてお互いにいとこのように付き合う。交通の不便の時代はそうだった。
先人たちの知恵と工夫で成り立ったものを地域通貨といいます。3年の実績しかありませんが、たくさんプラスの人、マイナスの人、今年度末これをどうするのか議論しています。はっきりしていることは利息がつかないこと。投資や貯蓄にはならない。持っていると目減りする通貨です。できるだけ早く使わなければなりません。もうひとつ大事なことは、入会したばかりの人も利用できる。プラスがない人も。
いま80人の会員が一湊から湯泊までいます。新規が多い、移住者など知り合いが屋久島にいない人が入会します。仲間作りのために入ってくる人が多いようです。さびしい人が入会したりと、新しい人の社交になっています。そのためにしたわけではないけど。
屋久島に入ってくる観光客には水で払うシステムがあればいいと思います。加盟店で水で買えるのはよいことでは。水をぐるぐる回したいと思っています。

第1回屋久島移住シンポジウム
クエスチョンタイム
(西橋氏へ質問)
遊休地を活用するという面では農地法3条、4条、5条を見直すべきでは?
(西橋氏の回答)
先ほども申し上げたように、30アールあれば農家の資格が得られます。流動化の対象になります。たとえば20アール買っていたとして足りない10アールは流動化で借りればあわせて30アールでみとめられます。30アールあれば農家住宅が建てられる。農業委員会に相談してください。
 
 

●第2部 パネルディスカッション

―エコエリア、エコライフによる移住の受け皿づくり(=屋久島モデル)を、移住者と共に考える―

コーディネーター: 杉浦英世(NPO緑の風事務局長)
このシンポジウムを、壇上にいらっしゃる人だけでなく皆さんといろいろなことを考えるきっかけにしてもらいたい。フロアの皆さんの意見をうかがう時間も残したい。移住の受け皿モデルづくりについて、屋久島の将来に向けて建設的な意見を期待しています。
まず、パネリストの皆さんの屋久島移住への考えと自己紹介をお願いします。

パネリスト: 泊竜二氏(屋久島町企画調整課企画振興係長)
役場(旧屋久町)は、平成12年12月に移住相談窓口を開設しました。これまで105件の問い合わせがありました。関東、近畿からが多く、東北、北海道はほとんどない。年代は20代から50代と幅広いです。相談者は、今すぐではなくて2~3年後のために考えている。屋久島町の場合、他の離島がやっている財政支援は考えていない。ライフライン、集落地区の相談などソフト部分を中心に対応しています。NPOを通じて移住された方もいる。今の現状を町としてどう対応したらよいか、今日の議論を楽しみにしています。

第1回屋久島移住シンポジウム
パネリスト: 柴鉄生氏(永田地区、会社経営)
屋久島の原生林保護にかかわってきました。昨年は町長選挙に立候補しました。今日は移住のシンポジウムということですが、屋久島に向かって人が動き始めたのは昭和40年代後半。1970年代半ばです。ヒッピーブームがありました。その間ずっと、屋久島移住をした人とお付き合いをしてきました。移住者は、一人一人が力を持っているので自分の考えが多くなります。
屋久島の抱えている問題、特に移住者と原住民との問題を区別していうのはほとんど意味がありません。自然との共生を考える場合、我々の課題は、屋久島というかけがえのないところで、どういうふうに屋久島に責任を持つかということ。自然の恵みをいただいて生きてきた島です。移住者の皆さんにとっては、愚かそうに見えても屋久島の伝統を、屋久島の考えを理解してほしい。第1部で岳参りの話が出ましたが、ずっと続いた伝統が失われたら屋久島の未来はあるのでしょうか。

パネリスト: 氏川恵次氏(横浜国立大学大学院国際社会科学研究科准教授、専門分野は日本・中国の産業開発論、産業関連論)
私は宮城県出身です。屋久島は農業を中心とした地域づくりが中心になると思いますが、選択肢として滞在型の観光があります。これに関しては後ほど述べさせてもらいます。

第1回屋久島移住シンポジウム
パネリスト: 岩川鶴美氏(安房区区長)
私はまだ区長をして半年です。今日は勉強のつもりで来ました。第1部では大変感動しました。各集落に文化があり、歴史がある。事例を身近に聞けて感動しました。

パネリスト: 日高輝久氏(麦生地区、農業)
移住の受け皿として何かできたらいいなと思います。屋久島の魅力は私たちの想像以上です。移住者の皆さんに役に立つことができたらよいと思います。

パネリスト: 菊池淑廣氏(船行地区、「屋久島メッセンジャー」フォトライター)
船行の菊池です。東京から家族4人で引っ越して4年目です。最初の2年間は安房に住んでいました。その後船行に引っ越しました。「屋久島メッセンジャー」で、広告関係の仕事とインターネットで情報発信をしています。自分の造語ですが、フォトライターとして雑誌などで写真と文章で仕事をしています。このほど『屋久島で暮らす』という本を出しました。

杉浦
いまNPOが行っている移住のアンケートですが、26区集落の区長さんから回答をいただきました。移住者の概数は、約600世帯、約1000名。人口14000人弱、約6600世帯の屋久島の1割近くになります。詳細は、2月にまとめる予定です。
それでは、移住を受け入れる地元の側と、屋久島へ来られた移住者の側の意見をうかがいます。役場には、移住のポイントをお願いします。

第1回屋久島移住シンポジウム
日高氏
昭和55年から村づくりをやっていた時代は厳しい時代でした。麦生では、他人に農地を譲渡しないということで転売しなかったです。その後他の地区のように売ることに同調しましたが。
平成元年に区長をし、人間が生きていくために何が一番大事だろうかと考え、水の問題に取り組みました。浄水場がよくないということで国に陳情しました。隣の高平集落は開拓地で半分は移住者です。飲料水に困った時代があったので、高平から水をもらいました。いい水を飲めば長生きできます。
屋久島に希望を持つ人がいれば受け入れたい。農地のほうも柔軟に対応したいと思います。

菊池氏
移住して3年半です。移住者との共生の言葉が出てきましたが、屋久島へ移住をするとき屋久島は世界が小さいから大変じゃないかと周りの人から心配されましたがそんなことはなかった。
実際に移住すると、いろいろな問題があります。まず仕事と住宅というのがハードル。不動産屋に電話をしても空きがないと言われました。つてがないと借家に入れない。私は知人友人が屋久島にいたので情報をもらえた。この点がクリアできれば島に入りやすいのではないでしょうか。今日は町長がいらっしゃるので、空き家の斡旋を町に対応していただければ移住者の助けになります。

第1回屋久島移住シンポジウム
泊氏
屋久島に空き家はほとんどなく、町営住宅で対応しています。
移住のポイントということですが、役場の移住相談窓口は移住者に必要な情報源を教えています。TVはアンテナで見ることができない地域もあること、電気を引くのは受益者負担であることなどを教えています。
せっかく移住されるのであれば骨をうずめる覚悟で来てほしい。虫が出るかという質問もある。台風、停電、船や飛行機の欠航、台風時の食料品の品薄なども伝えている。26集落あるが、溶け込んでいただくことが大切ですと話しています。

杉浦
私は不動産会社に勤めていますが、ボランティアでNPOをやっています。NPOは公共性がないと駄目で、このNPOは会社とは一線を画して運営しています。ビジネスとNPOは異なりますから。
住まいのことで不動産会社の果たす役割は大きいです。確かに屋久島に空き家はありませんが、一湊、吉田地区には空き家がないわけではありません。しかし、貸さないというか貸せない理由があるようです。一方で、貸して移住者に来てほしいという地区や、借りたいという要望がたくさんあります。
移住のポイントでもう一つ重要なことは仕事です。離島の屋久島は仕事が少ないです。NPOも皆で仕事を創っていきたいのですが大変です。
次は、移住の受け皿でもある一次産業、農林漁業を頑張ろうとか、環境を守ろうとかの議論をしてください。

第1回屋久島移住シンポジウム
氏川氏
滞在型観光を中心に触れます。日本の地域づくりにおいて屋久島の位置づけは特殊(恵まれ過ぎている)。世界遺産を活かしたモデルとしてとらえるべき。第1部で、岩川さんから屋久島は観光地ではないという話が出ましたが、専門的な言い方をするとマスツーリズム、つまり大衆型観光と、オルタナティブツーリズム、滞在型観光がある。オルタナティブツーリズムの中にエコツーリズムも入っている。観光地というのは、マスツーリズムとオルタナティブツーリズムの間で動いています。
私は中国にも行きました。雲南省は特徴的です。かつて小規模のエコツーリズムを推進する場所でした。93年に文化遺産になって規制が強くなり衰退した。日本人に人気の中国の九寨溝(きゅうさいこう、四川省)は90年代前半に世界遺産になり、大きいツアーを受け入れてうまくいっていた。地震などあってから安全が危ぶまれ規制がひろまり、なおかつ自然が失われてきています。
富士山の自然遺産登録は難しいなどの問題も日本ではあります。

柴氏
屋久島ほど恵まれた島はありません。泊如竹(じょちく)が屋久杉を切ったということや、海の幸、山の幸、自然環境があって島民は豊かな中にいます。若い人が屋久島に生れて誇りを持てるようになった。いま観光というのは自然の価値への依存で成り立っている。保全は当たり前です。
自然の復権の意味は、一次産業が中心なのだろうか?、農業は、自然の恵みや潤滑にゆだねていくということなのか?共生と循環を人類が経験したとすれば、それは縄文時代にあった。屋久島は弥生時代の影響を受けたのではなく縄文時代の影響を受けた。自然が豊かだけではなく、共生と循環という仕組みが行き続いている島である。
今の課題として山のし尿の問題は国が処理をやるべきで、国がやらないならその間は屋久島町が自前でやるべきです。

第1回屋久島移住シンポジウム
岩山氏
私は51歳です。40歳の時に乳がんになり2年前に再発しました。残された人生で、何か生まれ育ったところでご奉仕はできないか考えていました。そのとき区長選挙があったので、家族に相談して区長をすることになりました。大先輩からのメッセージをいただいて、よそ者をよそ者扱いせずに仲良くしなさいと言われました。
この地区は、歴史的文化的に大切な伝統行事が行われています。自分たちの先祖、先輩たちが作ってきた歴史があります。安房では泊如竹という人の教えが語り継がれてきましたが、今の子供たちはそういう話を聞いているのだろうかと考えていました。
6月28日に如竹祭が行われ、子供たちと泊如竹の紙芝居をしました。如竹先生は安房で生まれた実在の人物です。人の生き方や人間性の大切さを教えました。屋久杉に斧を立てかけておいてそれが次の日に倒れていなければ切ってもよいということで、屋久杉を切り出すことで貧乏だった島民を救いました。私財を投げ打って水路も作りました。安房は塩水で飲料水が適さなかったからです。安房の活性化は如竹先生をおいてはないと思います。島民も、Iターン、Uターン者も、ひとつの気持ちでいることが大切だと思います。

杉浦
移住のアンケートで、ほとんどの区長さんから地元と付き合わない移住者はよくないと言われました。コミュニケーションできないのはごく一部でしょうが、移住してきてもらっては困ると言われました。
屋久島にも過疎・過密の問題があり、島内でも都市部は地域コミュニティーが失われそうだと聞きます。移住者は期待されています。屋久島の自然を守るために、地域のコミュニティーに参加してもらいたいです。年配者は静かに暮らしたいという気持ちもわかるが高齢になると地元に厄介になることもあるので地元に溶け込んでほしいです。環境保全で屋久島のトイレの問題は大変です。住民の代表が行政なので、これらの問題も普段話し合える場を作り出してほしいです。
もう時間が無いですが、最後におひとりづつ、「エコエリア、エコライフによる移住の受け皿づくり」というシンポジウムのテーマについて話してください。ここですべて結論がでるのというのではなく、このシンポジウムをきっかけにして皆さん自身の問題として受け止めてほしいと思います。

第1回屋久島移住シンポジウム
菊池氏
実際問題として、移住しやすい環境を整える制度を作ることが大切。私も屋久島というのは特殊な島と思います。屋久島はブランド力が高いが、品質はまだ発展途上だと思います。先月、京都の学生が研修ツアーに来られ、自然は素晴らしいが町には普通にゴミが落ちていてそれで説得力があるのか?と言われました。そういう意識を改革していくことが必要です。自然との共生を歌った「屋久島憲章」は移住する前に読みましたが、素晴らしいと感動しました。

日高氏
農家の立場から一言。1993年世界遺産になり、屋久島の農産物の出荷は価値があります。知名度が高いです。観光国際大学の誘致の話があったり、世界が屋久島を注目しています。パパイヤを野菜として出荷しようということで、何人か集まって栽培を始めています。移住者と原住民が力をあわせて共生できる世界遺産の屋久島にできたらいいと思います。

岩山氏
移住者は、住民票を移すときに区事務所に顔を出してほしいです。いろいろな説明もできるし顔を知れば仲良くできます。

氏川氏
学生がエコツアーで中国に行きました。職を見つけて中国の人と結婚するようです。現地に片足をいれるというのではなく親指程度でもいいと思うので、受け入れていただくという考えで行っています。

柴氏
エコライフ、エコエリア、エコツーリズムというが、外の人が考えていることがエコであり屋久島のエコツーリズムなのだろうか。屋久島の伝統の中に本質があります。屋久島の伝統に根付いたものじゃなくてはならないのです。例えば、泊如竹が屋久杉を切ったとき森にこもって森の神にお伺いを立てるという手続きをする、というのが屋久島の本質ではないでしょうか。

泊氏
26集落あるが子供が少ない集落もある。高齢化が進み伝統行事の承継が難しくなっている集落もある。区長さんたちは、地域づくりを移住者に担ってほしいと思っています。

第1回屋久島移住シンポジウム
質疑応答

(松峰地区女性の質問)
移住して10年になります。ひとつだけ聞きたいことがあります。私はアレルギーなので無農薬無添加で生活してきました。屋久島で農薬を使うことは町としてはどう思っているのか知りたいです。農薬を使わないでやってほしいです。今すぐ答えてもらわなくてもいいです。

(永田地区男性の質問)
永田は、昔は1000人、今は500人ですが、そのうち70歳以上が200人です。何歳の人が移住するのかわかりませんが大丈夫ですか?健康保険料の問題など心配です。

(泊氏の回答)
移住者の年代は20代から50代です。子供がいる若い人に移住してもらいたいと思います。集落が元気になるので。

(春牧地区男性の質問)
移住して1ヶ月もたっていません。日本中どこへ行っても状況は同じだと思う。誰も自分の土地のことは勉強しない。島の人はもっと勉強して、移住者ももっと勉強してほしい。

第1回屋久島移住シンポジウム
(高平地区男性の質問)
合併してひとつの島になってから両町の共生意識が希薄だと思う。各公民館で行事などのことをビデオで流して見てもらえれば他の集落の様子もわかると思う。

(日高十七郎町長の発言)
パネルで住宅の問題が出ましたが、空き家はなかなか無いですね。一時的に民宿に安く泊まる方法もあります。住民票がなくても入れるように、町営住宅の見直しを検討しています。
 
 

●第3部 エンディングライブ

―島の伝統、地元芸能と移住者の新風が融合―

主催者挨拶: NPO緑の風 山岡寛治理事
時間がだいぶ予定をオーバーしたので、申し訳ないですが出演者のプロフィールは省略させていただきます。では、ごゆっくりお楽しみください。

第1回屋久島移住シンポジウム
尺八演奏「みかんの花咲く丘、荒城の月、千の風になって」: 久保田義則氏

第1回屋久島移住シンポジウム
踊り「屋久島エレジー」:舞扇祥華氏、舞扇美鳳氏

第1回屋久島移住シンポジウム
踊り「親子杉」: 舞扇流家元 舞扇祥鳳氏

第1回屋久島移住シンポジウム
三線演奏と歌「童謡とナツメロ」: 輪島武子氏

閉会挨拶: NPO緑の風 日高雲平理事
最初NPOの移住支援の話を聞いたとき、TVの人生の楽園の(定年後の)イメージが強くありました。ところがふたを開けてみると、年代がさまざまで若い人もいました。屋久島という島は自然遺産で規制がかかっていると誤解を受けます。また、外国から屋久島に嫁さんに来ている人がうまくいっているのに、日本から来た移住者がうまくいかないのは不思議です。移住支援として屋久島は居心地のいい環境を提供すればよいと思います。
(発言要旨の作成はみー、ミナミ)
 
 
関連記事:
≫屋久島メッセンジャー 屋久島移住シンポジウム

今回のシンポジウムの内容や屋久島移住についての問い合わせは、NPO緑の風事務局(TEL:080-5485-1440)へ。
第2回シンポジウムは11月22日(土)、東京都千代田区神田神保町日本工業大学ホールで行う。(詳しくはこちら
また、2009年1月17日(土)~20日(火)、屋久島で『滞在・交流体験ツアー』を開催する予定。(詳しくはこちら

参考資料
屋久島移住シンポジウム プレスリリース(PDF形式)
第1回屋久島移住シンポジウム パンフレット(PDF形式)
第1回屋久島移住シンポジウム 当日プログラム(PDF形式)

※地域づくり事例報告、パネルディスカッション等シンポジウムの内容は、09年2月作成の報告書にまとめる予定です。どうぞお待ちください。
 
 

今回は、かごしま遊楽館作成のレポートを元にご報告します。

第7回かごしま移住・交流ワークショップが10月11日、東京有楽町駅前のかごしま遊楽館で行われた。「よかまち・きやんせ『薩摩で暮らす』を考える」をテーマに、薩摩川内市企画政策課古川課長代理による薩摩川内市の紹介と質疑応答の内容だった。6月のワークショップ、7月5日かごしま移住セミナーや8月に薩摩川内市が実施した甑(こしき)島での交流体験などに参加された方が出席した。
薩摩川内市ワークショップのお知らせ記事はこちら

薩摩川内市移住・交流ワークショップ
古川氏は資料を元に、自然、歴史文化、産業ブランド等、まず薩摩川内市の概要を紹介する。甑(こしき)島など自然の魅力や自慢したい点、島津氏ゆかりの地であるなど奥深い歴史がある点等々。
続いて、「年齢を問わず薩摩川内市を知ってもらい、薩摩川内市のモノを買ってもらう、来てもらう、ファンになってもらう」と、市の移住に対する考え方を説明。現在、「よかまち・きやんせ倶楽部」を設け定住交流体験事業などを行っているほか、住宅購入・リフォーム補助や新幹線通勤補助などさまざまな移住定住促進事業があることを話す。また、移住した方の事例の紹介なども。

後半の質疑と自由討論では、「短期間の交流体験などでは現地の魅力や良さをなかなか実感できない」という意見や、「お試し暮らしができる施設、あるいは一定期間(1ヶ月程度)貸してくれる家(借家)を紹介して欲しい」などの要望があった。
今回のワークショップの内容や薩摩川内市への移住についての問い合わせは、かごしま遊楽館9階の移住相談窓口(TEL:03‐3506‐9177)へ。
※参考: よかまち・きやんせ倶楽部―薩摩川内市への移住・UJIターンのご案内

次回のワークショップは11月22日(土)。「鹿児島市交流ワークショップ・移住相談~篤姫の古里の歴史ロマンと食、自然を考える~」を開催。続く12月は、沖永良部島など奄美群島を案内する予定。
 
 

第6回かごしま移住・交流ワークショップが9月13日、「東京有楽町駅前のかごしま遊楽館で行われた。「奄美を知り大自然の暮しを考える」内容で、『奄美交流ワークショップ』としては2回目。1回目と同じく、奄美市東京事務所所長山田氏が、世界遺産登録をめざす奄美群島奄美市を紹介し、移住の現状と自治体や集落による受け入れ策を説明した。
第6回移住・交流ワークショップ

奄美市の人口は4万9千人、大島全体で約7万人。第三次産業の割合が高く、ハローワークで月に40件の求人がある等々。説明内容は1回目と重複するところもあるので、第3回移住・交流ワークショップの報告記事を参照してほしい。
そのほか、農業研修の説明会をきっかけに家族で移住し花き栽培農家になった方、東京奄美会(奄美出身者の会)の知人を通じて移住された方、大島紬の職人としてすでに一本立ちされた方など、移住の事例の話があった。
今回の参加者は、予約されていた方々が都合悪くなったそうで、直接来られたお一人と、奄美地域の移住支援の関係者や取材に見えた南日本新聞社の方など。

「これからは食糧自給やエコなどの問題につながる農業が重要と思う。奄美市は観光ビジネスを何か考えているか? 行政が、移住に重要な住まいの情報を提供してくれるなど後押ししてくれると行き易い」などの質問・意見があり、山田所長から「農業・観光・情報が雇用創造の三本柱と考え、いま市では各島の意見を取りまとめている。奄美でも観光ガイドが職業として成り立ちつつあり、航空運賃等の高いハードルを下げる施策を検討している」と回答も。
「団塊世代は意欲旺盛なので、起業を考える人間も多いのでは。シニア世代のセカンドライフの場合やり直しがきかないので、安心して移住しやすい支援体制があると心強い」との要望があった。
ゴジラ像

今回のワークショップの内容や奄美への移住についての問い合わせは、かごしま遊楽館9階の移住相談窓口(TEL:03‐3506‐9177)へ。
※参考: いも~れ奄美 ―奄美大島への移住・定住情報サイト―

次回のワークショップは10月11日(土)。「薩摩川内市交流ワークショップ」として、“よかまち・きやんせ”薩摩川内市による移住・UJIターンの案内と移住相談の内容。続く11月15日は、「鹿児島市交流ワークショップ」。そして12月は、沖永良部島など奄美群島を案内する予定。

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鹿児島県や屋久島とは直接関係ないが、同日行なわれたJOIN(移住・交流推進機構)セミナーに出席したのでレポートしたい。
JOINは、全国の自治体や移住・交流の関係団体・企業が参加して組織されたもの。総務省の関係機関の地域活性化センターが事務局の運営にあたっている。NPO緑の風は、鹿児島県を通じてJOINブロガーに登録しているので、一度セミナーに参加したいと思っていたのだ。

「第3回JOINセミナー」のテーマは、『田舎暮らしとお金 ―移住実践者とファイナンシャルプランナーに聞く―』。会場は品川新都心のニッセイ・ライフプラザのセミナールーム。定員いっぱいの三十数名が集った。
第3回JOINセミナー

最初に、那須高原有機農場の清水豊さんが、「移住実践者のお話」として自らの経験を披露。清水さんは5年前、栃木県那須に移住。別荘販売会社に勤務し広告・デザインの仕事を担当した後、かねてからの考えにより有機農業事業を始められた。
私が注目したのは、屋久島も移住先の候補だったことだ。那須に決めた理由のひとつは仕事があったことという。確かに屋久島は仕事が少ないし、清水さんの技術・能力を活かせる仕事先は見つけられなかったろうと思う。
清水さんは、テーマに合わせて、移住の初期費用や移住後の生活費など金銭面を数字を挙げて具体的に説明され、とてもわかりやすかった。
第3回

続いて、日本生命ファイナンシャルプランナー柳澤節子さんが、田舎暮らしとお金について話をされる。「これからどのくらいお金がかかるか。例えば、夫婦二人、セカンドライフの食事費用で2,737万円かかる、、、、、」
最後まで聞きたかったが、遊楽館ワークショップの開始時間が迫ったので、申し訳ないけれど退出させてもらった。

今回のセミナーの主旨は、「失敗しない田舎暮らしの第一歩。それはきちんとした資金計画から。田舎暮らしを実現された方の実例や、専門家による資金計画の仕方など「田舎暮らしとお金」にかかわる具体的なお話を通じて、自分にあったセカンドライフを手に入れるための情報をお届けします」(JOINサイトより引用)とのこと。
品川新都心のビル
(今回はケータイのカメラで撮ったので、ぼやけた写真ですみません)
 
 

第5回かごしま移住・交流ワークショップが8月23日、東京有楽町駅前のかごしま遊楽館で行われた。鹿児島県の主催、「NPO法人屋久島移住ネットワーク・緑の風」協力による『屋久島移住セミナー・交流ワークショップ』のテーマは「大自然で子育てを考える」。
第5回ワークショップの案内記事はこちらから

かごしま遊楽館 野田課長
参加は、二組のご夫婦を含む7名とお子様2名。定員内に収まって、これくらいがじっくりお話をするのにちょうど良いかもしれない。今日の進行は、前半を「屋久島移住セミナー」として屋久島の山村留学の説明と移住体験者の子育ての事例報告。後半をフリーディスカッションのワークショップと、希望者への移住相談とする予定。かごしま遊楽館移住担当窓口の野田課長のご挨拶でスタート。

NPO緑の風が今年1月に行なった「屋久島移住体験ツアー」の参加者数人から、屋久島で子育てを考えたいとの希望を聞いたのが、今回のテーマに教育問題を取上げたきっかけだ。夏休み時期というタイミングもいいのではと。
屋久島の山村留学は全国的に知名度が高いようだ。参加者のほとんどが制度の概要をご存知だったので、NPOからは、屋久島町の教育委員会や地元に取材したかめんこ留学まんてん留学の現状をお話した。いままで大きなトラブルは起こっておらず、体験した児童や親御さんにも、地元にも好評ということ。年々希望者が増えていること。かめんこ(永田地区)とまんてん(栗生地区)は集落が主体だが、ひょうたん島(口永良部島)は町が主体で、今後も充実させていきたいなど。

第5回移住・交流ワークショップ
事例報告では、1月ツアーに参加され、子供さん5人を連れて移住してこられたお母さん(Tさん)の子育て奮闘記を紹介。現在、保育園に1名、小・中学校に2名ずつ通っていること。ものが無い、人に頼ることができない環境に子供たちをおき、自立心を身につけさせたくて屋久島に来たこと。子供たちは、転入当時は馴染むのに苦労した子もいたが、今はそれぞれ友達ができて元気にめいっぱい遊んでいること。Tさんも最初は落ち込んだけれど乗り越えたこと、などなど。
(先月Tさんから聞いた内容は、近々当ブログで詳しくレポートしたいと思います)

次は、Tさんの話の中から参加者に出したクイズ。
 質問: 移住するのに一番重要なことはどれ?
 回答: (1) 地元との付き合い
     (2) お金・経済力
     (3) 強い意志
結果は、(1)に3名の回答、(2)がゼロ、(3)が3名。Tさんのご意見は(3)でした。

えらぶ移住支援センター 三沢氏
休憩を挟んだ後半は自由討議と移住相談。今回は、前後の時間も使って約二組と移住についてご相談させていただいた。相談内容は、かめんこ留学の具体的な問題。制度の詳細や、屋久島の他の小学校への短期留学の可能性についてなど。直ぐにお答えできないことは、現地で調べてお知らせすることに。
教育関係をテーマにした場合、やはり熱心な親御さんがいらっしゃると改めて確認。当NPOの中には、屋久島全体を教育体験場にしたいという意見もあり、今後の事業計画について検討中。

自由討議の時間、沖永良部から参加された三沢氏が、鹿児島県の南端の島からと自己紹介。沖永良部は奄美群島の中の大きな島。農業が盛んで、花きの栽培・出荷は県内随一。現在、えらぶ移住支援センターを設立し、移住・交流のサポートを行なっているとのこと。

参考:
≫「屋久島発 田舎通信」ブログ: まんてん留学
≫「屋久島発 田舎通信」ブログ: かめんこ留学

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薩摩川内・甑島フェア
ちょうどこの日、遊楽館1階の物産コーナーでは、「薩摩川内・甑島フェア」が開催されていた。7月5日かごしま移住セミナーでご一緒した薩摩川内市役所の皆さんが揃いの半被姿で、甑島(こしきしま)特産のキビナゴや、岩海苔、天然塩、芋焼酎などを販売。フェア二日目だったので、キビナゴは完売状態だった。
 
 
次回の遊楽館ワークショップは9月13日、「奄美を知り大自然の暮らしを考える」をテーマに『奄美交流ワークショップ・移住相談』を行ないます。6月14日第3回ワークショップとほぼ同じ内容です。
参加のお申し込みやお問い合わせは、かごしま遊楽館9階の移住相談窓口(TEL:03‐3506‐9177)へ。お待ちしております。
 
 

日本で46年ぶりの皆既日食までちょうど一年となった。
7月19日(土)午後3時~5時、「2009年皆既日食の問題を考える」をテーマに、『第4回かごしま移住・交流ワークショップ』が東京有楽町駅前のかごしま遊楽館で行われた。会場はいつもの3階から9階に変更。夏休みと連休が重なり、5日開催のかごしま移住セミナーの直後でもあったことから参加者は少数だった。
第4回ワークショップの案内記事はこちらから。下の画像は、薩摩川内市せんだい宇宙館ホームページから転載)
日食時の太陽・月・地球の位置図

皆既日食は太陽が月の影に隠れる現象だ。21世紀最大の天体ショーといわれる2009年皆既日食は、来年7月22日午前10時57分頃、鹿児島県のトカラ列島、屋久島、種子島南部、奄美大島北部、喜界島などで観測できる。地球の自転につれ、小笠原諸島から薩南諸島、中国の上海から揚子江流域へと観測可能地点は移動するが、観測時間は、最長の悪石島を含むトカラ列島が6分台、屋久島南部が4分台と、地域によって異なる。部分日食は、日本全国で見ることが可能。

一年後を控え、新聞や雑誌などメディアの報道もあり、ようやく皆既日食ムードが盛り上がってきた。7月19日からは各地でプレイベントが行われている。
奄美皆既日食音楽祭の「カウントダウンパーティ」
種子島観光協会主導の「プレイベント」
風と太陽の島音楽祭の「カウントダウンライブ」
また、十島村では7月30日から四日間の小中学生対象の「プレイベントツアー」を計画。屋久島のショップでは、しばらく前からTシャツに皆既日食柄をプリントしたものが売られていた。
皆既日食Tシャツ

鹿児島県は、好観測地点を多く抱え、関係自治体と連絡協議会を設置し、各地域の受入態勢の状況などを情報発信している。担当は離島振興課。
各市町村は、自然環境への負荷や住民生活への影響ができるだけ小さくなるよう受入態勢の検討を進めているが、島への交通アクセスや宿泊施設に限りがあることから、混乱なく受け入れられる体制の整備が課題となっている。
観測時間がもっとも長いことから注目されている十島村では、旅行業の経験を活用しようと企画コンペを実施し、近畿日本ツーリストと業務提携した。約1000人、30万円程度の観測ツアーの受付けが間もなく始まる。

準備が出遅れた感があった屋久島では15日の対策協議会で、島を伝える、住民生活を守る、自然環境を守る、住民・来島者の安全を守る、受益者負担の受入基本方針と、4500人の受入可能人数を決めた。既存の宿泊施設・キャンプ場以外に公共施設に泊めるなどの特別なことはしないと方針は明快。予約方法(入島方法)などは10月以降に決まり次第発表するとのこと。
その外、本土でも鹿児島市天文館などで、日食を契機にした環境や観光のイベントが計画されている。鹿児島青年会議所を中心とした実行委員会が専門サイト2009皆既日食鹿児島実行委員会を立ち上げたので、今後の情報更新が楽しみ。

ワークショップでは、ホームページや報道の情報を元に、参加者間で現状を確認。台風などで欠航する場合の対策に地元は大変だろうという心配や、一過性のイベントに終わらないで移住・交流の促進につなげられないかとの意見が出た。島の自然に触れリピーターが増えれば、中から移住する人も出てくるのではないかとの期待や、いまは受け入れ準備で大変だが、来てもらえば定住につながるのでこの一年の間に対策を立てれば十分との考えも。
未来につなげる環境対策や島おこしなど、皆既日食をチャンスと捉えて考えなければならない課題はたくさんある。

皆既日食関連サイト
≫せんだい宇宙館 日食情報
≫鹿児島県ホームページ 皆既日食
≫屋久島町 皆既日食ページ
≫十島村 トカラ皆既日食
≫奄美市皆既日食スペシャルサイト
≫種子島観光協会 月に一番近い島
≫近畿日本ツーリスト 皆既日食ツアー
 
 
次回の遊楽館ワークショップは8月23日(土)。「山村留学、大自然で子育てを考える」をテーマに『屋久島移住交流ワークショップ・移住相談』を行う。地方での山村留学や自然体験学習が盛んな時代だ。屋久島のまんてん留学やかめんこ留学を事例に、自然豊かな環境での子育てを話し合う予定。
続く9月13日は、「奄美を知り大自然の暮らしを考える」をテーマに『奄美交流ワークショップ・移住相談』。お楽しみに。
 
 

7月5日(土)午後、『かごしま移住セミナーin東京』が開催された。主催は鹿児島県。県内自治体などの参加により、首都圏住民を対象にかごしまの田舎暮らしや定住施策を案内し、移住・交流の促進を図ろうというもの。鹿児島県が首都圏で独自に行う移住セミナーとしては初めての試みだ。
東銀座七十七銀行ビル
会場は、認定NPO法人ふるさと回帰支援センターなどが協同で運営する東京銀座「ふるさと暮らし情報センター」。支援センターでは、「百万人のふるさと回帰・循環運動」を推進するため、ふるさと暮らし情報センターで毎週のように全国の移住セミナーを行い、移住相談会等を開催している。
かごしま移住セミナーの受付
会場の準備も整い、午後1時、受付開始。40名弱の一般参加者が次々とご来場。30~60才代を中心に、参加者の年代バランスが取れていることが印象的だった。ご夫婦での参加も目立つ。予め参加申込みをしていた方のほとんどが来場された様子。直接飛び入りで来られた方も。
参加者は、鹿児島県が用意した資料を受け取り各席へ。出来上がったばかりの移住支援リーフレット「鹿児島よかとこ暮らし」も資料の中に。
鹿児島県企画課佐々木課長
午後1時半に開会。主催者から、鹿児島県企画部企画課長佐々木氏が、参加の皆様にご挨拶。
都市部在住で鹿児島への移住を希望される方に、「鹿児島の魅力」、「移住・交流や就農・就業」などの具体的な情報を提供するためにと、セミナー開催の趣旨を説明。「豊かな自然」、「おいしい食材」、「南国浪漫の歴史と溢れる人情」の鹿児島で、自身のスローライフを実現してほしいと話す。
ふるさと回帰支援センター利根川研究員
続いて、会場提供のふるさと回帰支援センターから、主任研究員利根川氏が、歓迎のご挨拶。北海道から沖縄まで、全国各地のふるさと暮らしを案内しているが、鹿児島は暖かく温泉もあり人気が高い地域。希望者が多いと思うので鹿児島県の移住セミナーをこれからも続けてほしいと話す。

この日は、南日本新聞の記者氏が取材に訪れた。(こちらに7/6掲載記事の画像をアップさせてもらいました
基調講演スタート
いよいよ基調講演の始まりだ。鹿児島県観光プロデューサー奈良迫英光氏が、「住んでよし、訪れてよし、鹿児島の魅力」と題して講演する。
最初に、あたたかな心の県民性と、自然・歴史・文化に富む鹿児島県の概要と特徴を説明。すばらしい温泉が多いこと、県域が広く10万人を越える中核都市が三つもあること、離島を抱え航空便が多いこと、サーフィンのメッカ種子島やもののけ姫の森の屋久島などおもしろい島に恵まれていること、などなど。
鹿児島県観光プロデューサー奈良迫英光氏
講演内容は、鹿児島県の全てを網羅しようと多岐に渡る。
「桜島」「焼酎」「西郷さん」という従来からの「三つのS」に、「新幹線」「スパ」「スローフード」「スローライフ」の四つが最近加わって「七つのS」になり、ますます鹿児島は注目されていること。
NHK番組の「篤姫」は、女性の視聴が多い初めての大河ドラマ。女性に支持され、人気が高まって、鹿児島に篤姫効果をもたらしていること。
奈良迫氏の講演
黒もの(牛・豚・酢・砂糖など)の食材が知られ、全国ブランドとなった焼酎は県内に工場が多く、個人ブランド名を付けた焼酎を作ることも可能なこと。「6月灯」、「おはら祭り」など年中行事や歳時記にも触れ、鹿児島のくらし方を細かに案内。奈良迫氏の話をメモに取り、熱心に聴く参加者がおられた。

○奈良迫英光(ならさこ・ひでみつ)氏プロフィール
http://www.kagoshima-kankou.com/producer/2008/05/post_108.html

歌舞伎座
午後2時40分、第一部終了。鹿児島県や薩摩川内市、霧島市、NPO緑の風などのスタッフと一般参加者を合わせて50名を超える人数となる。熱気に包まれた東銀座の会場は、歌舞伎座のすぐ近くに位置する。
霧島市からペットボトルの天然水、薩摩川内市から地元産の塩がお土産として参加者に配られた。

休憩後の第二部は、県内の二市・一団体による地域の移住施策の紹介など。
薩摩川内市の紹介
一番手は薩摩川内(せんだい)市。企画政策課長末永氏が、薩摩川内の自然を紹介する8分のビデオを挟んで、市を案内する。
海の自然が豊かな甑(こしき)島は、キビナゴの名産地。8月末には、当地で定住版ブルーツーリズム事業を実施予定。市内に新幹線駅があり、鹿児島市までわずか12分。全線開通後の来客数増加に期待している。合併後の広い市域の多様性を活かすことが課題と話す。
川内市の末永氏(右)と坂下氏
薩摩川内市は前々より移住促進の活動を行い、定住促進補助金など移住施策が充実している。平成18年12月よりスタートした定住支援センターの活動は順調で、現在1400名の会員がいるとのこと。
知名度が高くないと言いながらも、川内市のスタッフは四名と最大メンバー。うち二名は東京で研修中の若手職員だ。
霧島を紹介する山口氏
二番手は霧島市。企画部長山口氏が、雄大な自然と、文化と、産業と、霧島の三つの特徴を説明。市制作の移住情報誌掲載の地図を開いたとたん、市域の雄大さに参加者からため息が。
天孫降臨の神話の地。悠久の時間の流れる豊かな自然あふれる霧島は、県内有数の移住者が多く住む地域。このセミナーでも、霧島の移住相談への希望が最も多かった。
霧島市前田市長
続いて、前田霧島市長がビデオで特別出演。
「霧島市は、県内で随一の立地。鉄道、高速道など交通の便が良く、国際空港もある。1市6町が一つとなった合併効果で、企業立地に大変優れている。何より、将来の発展に欠かせない地域力+市民力+行動力がある」とアピール。バイタリティあふれる市長の下で、職員の方々はがんばっている。
屋久島を紹介するNPO緑の風
地域紹介の最後は屋久島。NPO法人屋久島移住ネットワーク・緑の風から、スライドをもとに屋久島の雄大な自然を紹介。
移住者と一緒に、自然遺産の環境保護と地域経済発展の両立をめざそうというのがNPO設立の主旨。移住者の多い地区や農業への挑戦の説明のほか、昨年度実施した移住セミナー・体験ツアーをきっかけに屋久島に移住された方々の現状を報告。
屋久島は自分探しに訪れる若い方が多いが、移住や長期滞在の希望者はまず、来て見て考えてほしいと、今年の体験ツアーの夏季フリープランを案内する。
遊楽館を案内する内田氏
第3部に移る休憩前に、かごしま遊楽館から、鹿児島の特産品販売や郷土レストランなど有楽町駅前の館を案内。月例で行っている『かごしま移住・交流ワークショップin遊楽館』の次回の開催は7月19日(土)。

休憩中に会場レイアウトを変更し、薩摩川内市、霧島市、屋久島と県(その他地域)の4つの相談コーナーを設営。
移住相談会
第3部は個別の移住相談会となる。それぞれの地域への移住を検討している方々との詳しく熱心な相談が続く。順番をじっと待っておられる方には、手の空いたスタッフが話しかける。
午後5時半、全てのプログラムは終了した。

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今回のセミナーは、ふるさと回帰支援センターと緑の風が、東京での移住・交流イベントを鹿児島県に提案したことが契機となっている。自然・食材・人情・地域力など、鹿児島は受け皿資源が豊富。いままで積極的な移住促進策をとる必要がなかったが、日本の人口減少がハッキリしてきた時代だ。限界集落対策のためにも、移住・交流人口を増やして地域力を維持する必要がある。
初めての開催故か、セミナー全般がやや硬い内容に終止したかもしれない。参加者を退屈させなかっただろうか?移住相談会にもっと多くの人が残りやすいように相談の前に質疑応答の時間を設けたほうが良かったのではないか?等々、反省点はいくつもある。

だが、手応えは十分あったように思う。鹿児島への移住を真剣に考える多くの人が集まり、第1回目の移住セミナーとしてはまずまずの成功だったと言えよう。この点は関係者間で共通の認識を持てたように思う。
あとは、旗を振る行政やNPOなどの木目細やかな対応が肝心。受け入れ側の理解と地域の活動も重要。移住者自身が地元に溶け込む意識を持つことも必要だ。
移住するひとりひとりの幸せが実現し、地域の幸せも増して、はじめて意味のあることだから。
 
 
~ かごしま移住セミナーin東京 関連情報 ~

■主催: 鹿児島県
http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/
■後援: 認定NPOふるさと回帰支援センター
http://www.furusatokaiki.net/
■特別協力: 屋久島パイン株式会社
http://www.yakushimapain.co.jp/

○霧島市 おじゃんせ霧島市へ!
http://www.city-kirishima.jp/modules/page028/index.php?id=2
○薩摩川内市 よかまち・きやんせ倶楽部
http://kiyanse.city.satsumasendai.lg.jp/

≫鹿児島県のセミナー詳細ページ
≫NPO緑の風のセミナー案内ページ
≫パンフレットと申込用紙(PDF形式)
≫プレスリリース(PDF形式)

※本セミナーで配布した資料をお求めの場合や、今後の移住セミナーの予定、各地域の体験ツアーのスケジュール、その他かごしま移住・交流に関するご質問がある場合は、上記の県、市、NPO等のホームページの問合せ窓口からお尋ねくださるようお願いいたします。
 
 

第3回かごしま移住・交流ワークショップが6月14日、「奄美を知り大自然の暮しを考える」をテーマに『奄美交流ワークショップ』として、東京有楽町駅前のかごしま遊楽館で行われた。
奄美を紹介する奄美市東京事務所山田所長

内容は、奄美市東京事務所所長山田氏による世界遺産登録をめざす奄美群島奄美市の紹介と、質疑応答、及び移住相談。主催の鹿児島県かごしま遊楽館野田課長のご挨拶に続き、山田氏から奄美へ移住・交流の案内が行われた。

参加は、奄美に関心がある方や奄美への移住や長期滞在を希望される方など10名。30代の若い方々が多く、ご家族や友人同士で来られた様子。人気の奄美をとりあげたせいか、ワークショップ3回目にして定員に達し、移住・交流の月例会が定着しそうと一安心。奄美の県人会の方も応援に来られ、スタッフと合わせて総勢16名となった。
ご挨拶するかごしま遊楽館野田課長

山田氏は、奄美の概要、奄美市におけるⅠターン状況・Ⅰターン支援制度を資料を元に説明。奄美市以外の奄美地域の移住状況や支援制度などは、各町村の担当窓口を紹介するので尋ねて欲しいとのこと。奄美は広大な地域だ。一口で奄美群島と言っても、12市町村あることは知られていないかも。

近年のブームで黒糖焼酎が100億円産業に育っていること。伝統産業の大島紬にかっての勢いはないこと。島唄と踊る「六調」の手振りには、幸せを貰い分け与えるという意味があること。奄美の歴史は、日本の神話時代の7世紀に「海見(あまみ)」として登場し、9世紀の続日本紀で「奄美」と紹介されたなど、興味深い説明がたくさんあった。
質問に答える山田所長

また、奄美市は第三次産業が中心で、市内には意外と空き家が少なく物価も高いとの離島の現実も。市として仕事の斡旋はできないが、求人情報は提供できること。移住者は農業など自営が多く見られ、人づての紹介等で各自仕事を探していること。家探しは、移住希望者と各地区の区長さんの間に市が入って空き家などを案内できるとのこと。

質疑応答の時間では、お試し移住や体験ツアーへの問い合わせ、農業研修後の就農率や定着率に関する質問などがあった。屋久島や種子島にあるような移住を支援するNPOができればよいとの意見もあった。奄美と屋久島のそれぞれの売りをとの質問に、「奄美は人情の土地柄」、「屋久島移住セミナー・ツアーの経験から、一度現地を訪れて体で感じてほしい」、と回答。最後に、個別の移住相談を希望する方々への相談会を行い、ワークショップはつつがなく終了した。
「奄美交流ワークショップ」は大盛況

時間がもっとあれば、「なぜ奄美?」とお一人お一人にお尋ねしてみたかった。屋久島セミナーでは「なぜ屋久島なのか」をいつも聞き、それはその地域に暮らす意味を参加者自身が改めて自分に問う作業としてほしいとの意味もある。南の島で暮らしたいというイメージを持っておられる方が大半だったように思うが、都会を離れて田舎で暮らす現実をシュミレートするためにも、お試し移住や体験ツアーのニーズは大きいのかも。若い方が多かったので、子育てについて考えていることを伺ってみたかった気もする。

今回のワークショップの内容や奄美への移住についての問い合わせは、かごしま遊楽館9階の移住相談窓口(TEL:03‐3506‐9177)へ。
※参考: いも~れ奄美 -奄美大島への移住・定住情報サイト-
第3回ワークショップの案内記事はこちらから

次回の遊楽館ワークショップは7月19日(土)。「2009年皆既日食の問題を考える」をテーマに、来年7月22日、奄美・十島・屋久島・種子島など薩南諸島で見ることができる皆既日食の受入れ準備状況や関連イベントの紹介、交通・宿泊・環境などへの影響を考える内容。続く8月23日は、「大自然で子育て」がテーマ。

7月5日には、第1回かごしま移住セミナーが、銀座のふるさと暮らし情報センターで開催される。鹿児島県、薩摩川内市、霧島市、NPO緑の風が、移住・交流の案内や移住相談会を行う。50名の定員に達すると締切りなので、参加ご希望の方は是非いまのうちにお申込みください。
 
 

5月17日、今年2回目の『屋久島移住セミナー』を開催。鹿児島県主催のかごしま移住・交流ワークショップin遊楽館のプログラムとして行なったことは前回と同じ。
参加者は、遊楽館、奄美市東京事務所、NPO緑の風の3名を含めて6名。前回より更に少なかったが、月例の勉強会的なワークショップという性格上、少人数の方が落ち着いて相談や話をすることができる。とは言っても参加ゼロでは、せっかく公共の場所を貸してくれているのに申し訳が立たない。
第2回移住・交流ワークショップ

「移住は行って見なければわからないことが多い。事前に情報を集めるため移住セミナーに参加した。移住体験者の経験を、アンケートなどで調べてもらって聞きたい」と語るのは、前回も参加された男性。
このブログを見て訪れたというご夫婦は、春に初めて屋久島に行き、2年後をめどに移住を考えているとのこと。屋久島の時間の流れが全然違うので驚いた、とご主人。東京で生れずっとこちらで、屋久島をすっかり気に入ったと話す。最初は、奥様につれられて行ったところが、いまはご主人のほうが積極的だそうだ。すでに屋久島にはまってしまったのかもしれない。

ワークショップのテーマは『多地域居住のネットワーク化を考える』。屋久島と北海道など多地域交互ロングステイの魅力と、長期滞在施設ネットワークの実効可能性を検討しようという内容。受け入れ地域へのアンケート結果など集めた資料を元に、二地域居住の現状と屋久島での課題などを話合う。(事前レポートはこちら
「企業誘致の立場から、地域の活性化のため“エコ誘致”を考えています。環境負荷の少ない産業・企業の立地を図り、例えば屋久島発のエコ漢方薬などを作り出せたら面白いと思います」と、遊楽館の内田さん。
第2回移住・交流ワークショップ

参加者からは、「1月に行った時、野鳥の多さに気付いた。地元では気にしてる様子がない。まだまだ開拓されていない地域の財産があるのでは」という意見や、「縄文杉を見たかったが、実際行ったらそのほかの処の方が印象に残り、逆にそっとしておきたくなった」「すばらしい自然はとっておきたいが、保護と開発のバランスは難しい。山だけでなく海など余地があるのでは」などの意見を伺った。

NPO緑の風が屋久島の課題として挙げたのが、長期滞在メニューの充実と島内の長期滞在施設ネットワークの形成。高い潜在需要に対して、ロングステイ情報の提供という利便を提供するのが先決。屋久島でネットワークを組むことができれば、他地域のネットワークとつながれる。鹿児島県内でロングステイ情報のネットワークを張りめぐらすことができたらとても面白いのではないだろうか。

メニュー充実については、知られているかどうかがまず問題。トレッキングやダイビングなど観光的アウトドアスポーツは屋久島で盛んだ。ホテルや民宿など個性的な滞在施設も多い。しかし、ロングステイの需要と供給がハイレベルで存在する割りには目立たない。
世界遺産と縄文杉のネームバリューに依存している現状から脱却するためには、宣伝の仕方を改めるなど新機軸が必要ではないか。マスコミの報じ方も単調で、将来性を語っていない。
観光から滞在へ、わかりやすい方向を打ち出すのが活性化への早道と思う。滞在型体験施設はまだまだ少ないし、ロングステイメニューの打ち出し方も弱い。自然遺産の環境保全と地域経済活性化の両立という持続可能性への道は、今はまだ遠いゴールの先にあるのだろうか。

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かごしま遊楽館
ここで、かごしま遊楽館の説明を少し。上の写真の中央、細長い建物の一階に観光案内と特産物販売コーナー、二階にレストラン、三階は鹿児島ブランドショップ・工芸品ギャラリーなど。(セミナーはここの一隅で行う)移住相談窓口は、九階の県事務所の一部屋。
JR有楽町駅から歩いて数分、地下鉄日比谷線、有楽町線、丸の内線、銀座線、千代田線、都営線の駅も近い。交通至便なところ。
かごしま遊楽館
隣接の日比谷シャンテにはこんなオブジェも。有楽町には映画館がたくさんあるので、ゴジラの像も似合っている(?)。
銀座周辺は、都道府県アンテナショップの集中地域。交通会館に数店舗あるほか、北海道、岩手、石川、熊本、沖縄、、、など。地域の特産品を求める買い物客に人気で、どこも賑わっている。それぞれ独自性とおらが国自慢を競っているのだが、東京の人にはお土産屋さんがあちこちあると映っているかも。
有楽町マリオン前広場
戦後の文化を支えた日劇のかって在った数寄屋橋辺りは、いまも日本有数の盛り場。何かあると宣伝カーがよく来る所。ここに居れば社会の動きがよくわかる(?)。

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次回の遊楽館ワークショップは6月14日(土)。奄美を知り大自然の暮しを考える『奄美交流ワークショップ』として、奄美市東京事務所山田所長さんのお話を伺うことができる。
続く7月19日は『皆既日食を考えるワークショップ』の予定。8月17日は『大自然で子育てワークショップ』。
その前に、『かごしま移住セミナー』が7月5日、銀座のふるさと回帰支援センターでありますから、南の島好きの方々はぜひお集まりください。

関連記事:
≫多地域居住を考えるワークショップ
参考:
≫かごしま移住セミナーin東京【7月5日】の開催について
かごしま移住セミナーのプログラム =PDFファイルはこちらからダウンロードできます
 
 

4月19日、今年初めての『屋久島移住セミナー』を行った。NPO緑の風協力、鹿児島県(企画課、遊楽館)主催のかごしま移住・交流ワークショップのプログラムとしてだ。
かごしま遊楽館3階ギャラリー入口

会場は東京有楽町駅前のかごしま遊楽館3階。薩摩ガラス細工や大島紬、屋久杉工芸など鹿児島の特産品の展示・販売が行われているギャラリーの特設コーナーにて。入口の西郷どんの像がお出迎え。出席は関係者三人を含めて8名。

遊楽館移住相談窓口の内田さんが、移住・交流ワークショップ開催の趣旨と内容を説明。歴史のロマンと豊富な食材と美しい大自然など魅力たっぷりの鹿児島を案内。定員10名と小さく始めた交流活動だが大きな定住促進の流れにつなげたいと、7月5日に予定されている『かごしま移住セミナー』を紹介する。
便利な都心にある遊楽館を、買い物や食事、鹿児島情報の収集にこれからも利用して欲しいと話す。
かごしま遊楽館移住相談窓口担当の内田さん

続いて、NPO緑の風による『屋久島移住セミナー&ワークショップ』を行う。「就農体験のビジネスモデルを考える」との設定テーマに基づき、3組の移住者の事例を紹介。
養鶏と野菜栽培を2年前から行う村上農園の例、社会貢献めざして半年前から自然循環農を始めた立澤さんの例、縄文杉に集中する来島客を里にも滞在してもらいたいと自然体験施設梢回廊キャノッピ(中田社長)のスタッフ清田さんのお話。三者の移住から起業までをレポートした。

宣伝開始が遅かったため参加者は定員の半数だったが、参加目的をお一人おひとりに伺うと、皆が屋久島への移住や長期滞在を具体的に考えているとのこと。一年以内に移住予定という方や今は情報収集という方など、移住の目的地は屋久島だった。
近々来島予定の方は、土地・住宅物件の見学や役場で話を聞くことを希望。NPOからも、来島の際は屋久島町役場の移住相談窓口に行くよう勧める。
屋久島移住セミナー&ワークショップの光景

農業を移住後の選択肢に含めていた方が一人だったため、農業の説明や自己紹介の時間はもっと短くてよかったとの意見もあって、今後のワークショップの進め方の参考にしたい。単なる移住情報の提供に留まらず移住後の仕事について参加者と一緒に考えたいというのがワークショップのそもそもの主旨だったが、短い時間でその点をしっかり話合うためには、参加予定者の希望確認など事前準備にもう一工夫が必要と強く思った次第。
なるべく早く屋久島に行き、島の大自然や里の雰囲気、自分との相性を感じることから始めるのがよいとの点は、みな一致できたように思う。お忙しい中を集ってくれた参加者と関係者の皆様に感謝です。

次回の遊楽館ワークショップは5月17日(土) 。多地域居住のネットワーク化を考えるテーマで『屋久島移住セミナー』を行う。
6月14日(土曜)は、奄美を知り大自然の暮しを考える『奄美交流ワークショップ』(仮題)の予定。今回参加くださった奄美市東京事務所山田所長さんのお話を伺うことができますから、南の島好きの方々はぜひお集まりください。
 
 

2007年9月から2008年1月にかけて、NPO法人屋久島移住ネットワーク・緑の風が実施した「屋久島移住セミナー」及び「屋久島移住体験ツアー」の概要をご報告する。
本活動は、鹿児島県の平成19年度「かごしま・くらし」を進める活動支援事業に応募し採用された助成事業(助成率50%)として実施したものである。応募の締め切りは2007年5月10日、事業期間は2007年7月下旬~2008年2月末日、事業名は「屋久島移住・定住支援事業」、助成額は40万円だった。
おかげで、東京での3回のセミナーと、屋久島での体験ツアーを無事終了することができ、ひとえに参加者及び関係者各位のご支援・ご協力の賜物と深く感謝申し上げる次第である。

(セミナー・ツアーの内容詳細は、下のリンクから各記事を閲覧、またはダウンロードしてください)

移住セミナーの報告記事

 ■ 第1回屋久島移住セミナー

 ■ 第2回屋久島移住セミナー

 ■ 第3回屋久島移住セミナー

 ■ セミナーの講師プロフィール

体験ツアーの報告記事

 ■ 移住体験ツアー1日目

 ■ 移住体験ツアー2日目

 ■ 移住体験ツアー交流会

 ■ 移住体験ツアー3日目

 ■ 続・移住体験ツアー

 ■ 移住体験ツアーのまとめ

事業報告書

以下は、県へ提出した「事業報告書」から成果部分を抜粋。
平成19年度「かごしま・くらし」を進める活動支援事業報告書『移住セミナー・体験ツアー及び広報の実施は,屋久島移住促進活動への興味を呼びおこし,多くの参加があった。セミナー3回の参加者合計は41名。体験ツアー参加者は16組・21名。内セミナー参加済みの方は9組・11名。セミナーを通じて,体験ツアーへの参加を決めた方が多かった模様。
また,地元自治体と連携して体験ツアーを行ったことで,都市部からの参加者及び地域社会の信頼を得られた。新聞記事や地元配布チラシに対し,終了後も問い合わせが続くなど,関心の輪が広がっている。
ツアー実施の結果として,参加16組中6組の長期滞在及び移住の実現が見込まれる。起業の計画も2例ある。その他,屋久島への移住を将来の夢として考えていた参加者が,数年内の移住実現に向けて計画を具体化し始めたという事例が多く見られた。』

 ■ 平成19年度「かごしま・くらし」を進める活動支援事業報告書(PDF形式)

≫鹿児島県: 平成19年度「かごしま・くらし」を進める活動支援事業募集
≫鹿児島県: 平成19年度「かごしま・くらし」を進める活動支援事業決定

関連資料

 ■ 移住セミナーのアンケート結果ページへ
    移住セミナーのアンケート結果(PDF形式)

 ■ 体験ツアーのアンケート結果ページへ
    体験ツアーのアンケート結果(PDF形式)

 ■ 配布資料: 体験ツアープログラム(PDF形式)

 ■ 配布資料: 屋久島移住Q&A(PDF形式)

 ■ 移住セミナー・パンフレット(PDF形式、2Mサイズ)

 ■ 体験ツアー・パンフレット(PDF形式、2Mサイズ)

 ■ 島内折込チラシ1(PDF形式)

 ■ 島内折込チラシ2(PDF形式)

参加者募集の記事

 ■ 屋久島移住セミナー・体験ツアー 参加者募集

 ■ 屋久島移住体験ツアー 予約受付中

プレスリリース

 ■ 屋久島移住セミナー開始のお知らせ(PDF形式)

 ■ 屋久島移住体験ツアー・移住セミナーのお知らせ(PDF形式)

取上げてもらったメディアの記録(新着順)

屋久島町広報「やくしま」2月号で案内されました。
1月25日の東京新聞で案内されました。
1月10日の南日本新聞で案内されました。
「田舎暮らしの本」12月号で案内されました。
12月19日の日刊ゲンダイで案内されました。
第3回セミナーの模様が、MBC南日本放送「ニューズナウ」で、11/20放送されました。
「文芸春秋」12月号(11/10発売)で案内されました。
東京マリオン(朝日新聞11/8朝刊)で案内されました。
50代からの人生エンジョイ雑誌「ノジュール」11月号(10月末発売)で案内されました。
鹿児島情報のメールマガジン「「かごしまふぁんネットメール」」で10/5案内されました。
島マガジン「島へ。」11月号(10/1発売)で案内されました。
鹿児島のしま情報サイト&メルマガ「しまのサポーター」で10/1案内されました。
ポータルサイト&メルマガ「屋久島リアルウェイブ」で9/22案内されました。
朝日新聞(9/20夕刊)・東京新聞(9/22朝刊)で案内されました。
ふるさと回帰ネットWEB・メルマガで「屋久島移住セミナー」が案内されました。
 
 

第3回セミナーは11月17日開催。9月、10月と行われた屋久島移住セミナーの最後の会だ。会場は千代田区九段上集会室。靖国神社のすぐ近く。最初の2回と違う場所なので、とまどう方があったかもしれない。
靖国神社近くの九段上区民集会室
前回とは異なり好い天気だ。 「文芸春秋」「ノジュール」などの雑誌や朝日新聞(東京マリオン)で案内された効果があったのか、いままでで一番多い19名の方が参加。スタッフと合せると30名弱。集会室会場は満員状態になった。
かごしま遊楽館内田様あいさつ
屋久島移住セミナーを行なうきっかけとなったのは、鹿児島県の「かごしま・くらし」を進める活動支援事業に応募して採択されたこと。50%の助成率で支給上限は100万円。当会は40万円の助成金をいただくことになった。財源が税金という公金なので、適切な使途と厳密な管理が要求される。
講師の日高雲平氏と宮司さん
鹿児島県から、かごしま遊楽館移住相談窓口担当の内田さんにご挨拶いただく。
講師は、第2回に引き続き宮司さんと、安房区区長日高雲平氏。宮司さんは、エコツアーガイドの経験から、世界自然遺産屋久島の環境保全の取り組みを紹介する。
屋久島直送の食材体験
続いて、参加者お待ちかねの食材会。(まだ2回目だが)セミナーの恒例となった。ふんぱつして、屋久島から、パパイヤ、野菜パパイヤ、島バナナ、トビウオミンチなどの新鮮な食材を送ってもらった。
屋久島直送の食材体験
テーブルの上に南国の果物や薩摩揚げ、旬の野菜の天ぷらなどが並ぶ。つけ揚は屋久島の海で獲れたトビウオのすり身を、調理室で揚げたもの。
屋久島直送の食材体験
赤い果物の名前は何かなどの質問もあって、参加者に南国の屋久島を実感してもらえたのでは。皆さんおいしそうに召し上がる。
屋久島直送の食材体験
東京での開催とあって、都内、横浜、川崎など東京・神奈川在住の方が大部分だったが、山梨や遠く広島から参加された方も。前2回同様、30代と50・60代の参加が目立つ傾向が見られた。団塊世代の定年期を迎え、50・60代の移住希望者はどの地方も多いだろうが、若い方々の定住希望は屋久島ならではのことと思われる。
MBC南日本放送の取材
今回、鹿児島のテレビ局MBC南日本放送の撮影クルーが取材に訪れ、11月20日夕のニュース番組「ニューズナウ」で放送された。一部の参加者の中から、静かに屋久島の話を聴きたかったのに、突然の取材で迷惑という感想も寄せられ、取材があるかもしれないと事前にお知らせしたつもりだったが、告知が十分でなかったことを反省。狭い会場で大きなカメラは圧迫感があったかもしれない。
第3回屋久島移住セミナー
休憩を挟んだ第二部では、日高雲平氏が地域へのとけ込み方、移住の心得を語る。屋久島は移住者にやさしい島。地元に飛び込んでくれる人々を温かく迎え入れている。安房地区では、年度初めに移住者・転入者の歓迎会を開いている。歓迎会は他の集落でも行っているが、学校の先生・おまわりさんをはじめ転入者全部を地区ぐるみで祝うのは安房だけとのこと。移住後は、地域のしきたりに慣れ、行事に積極的に参加して欲しいと語る。
質問する参加者
クエスチョンタイムでは参加者から多くの質問があった。すでに8回屋久島に行っているという方や、来年春には移住したいという方など、真剣に移住を考えている方々だ。屋久島での生活の状況や移住の現状を熱心に講師に尋ねる。
全ての方にお話しいただく時間を取れないのは残念だったが、懇談会の会場に移り屋久島の郷土料理を楽しみながら、個々の移住相談や個別の話を伺うことができた。来年1月の移住体験ツアーに参加を申し込まれる方も多数あり、セミナー開催のもう一つの目的も果たせてよかった。
≫講師プロフィール
※MBC南日本放送のニュースビデオの視聴ご希望の方は、NPO緑の風事務局までメールしてください。

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10月27日、第2回屋久島移住セミナーが行われた。会場は第1回と同じ麹町区民館。主催はNPO法人屋久島移住ネットワーク・緑の風。(10月18日に法人登記が完了したので、準備会からNPO法人へと名前が変わった)
麹町区民館第2回セミナー
しばらく前から気にしていた天気予報では問題なかったのだが、前日くらいから急速に発達した熱帯低気圧が台風20号となり、セミナー当日に関東を直撃した。悪天候にもかかわらず、6名の方が参加。ありがたいこと。
講師は宮司氏
NPO緑の風から宮司芳至副理事長が、スライドをもとに、屋久島の四季の食材を紹介。
区民館から調理室へ移動
食材会プログラムのため、雨の中を少し離れた調理室へ移動する。
調理室で食材会
食材会とは、屋久島のフィールドで採れたイソモンや山菜を食べる会のこと。
屋久島の食材で天ぷら
今日は、サトウキビやどんぐり、スイゼンジナなどの食べられる野草を、宮司さんが屋久島から運んできた。
講師は日高順一氏
後半は、屋久町議会議員(現在は屋久島町)日高順一氏が、自らの登山ガイド体験と屋久島の自然・水・民俗・集落自治について講演。

クエスチョンタイムでは、参加者が少なかったため全員が聞きたいことをしっかり質問できたようだった。その後、懇談会を和気あいあいと行ない、1月移住体験ツアーや11月セミナーへの参加申込をしてくれた方もいた。次回はたくさん人が集まるようにがんばらなくては。
≫講師プロフィール
≫日高順一氏の講演内容(音声ファイル)

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屋久島好きが集る

2007年9月29日(土曜)、東京の千代田区麹町区民館で「第一回屋久島移住セミナー」が行われた。朝日新聞や東京新聞のイベントコーナー、屋久島ポータルサイトリアルウェイブなどにセミナーの情報が広く載ったので、30名収容の会議室は参加者とスタッフで満杯に近くなった。みな屋久島好きな方々が集まった。
麹町区民館
30代から60代の男女まで、16名の参加者の年齢構成は多様だ。
屋久島が好きで何回も行っている方、まだ訪れたことはないが将来の移住を考えている方、屋久島で事業を興そうという方、セカンドハウスを建て東京の自宅と往復したいという方、中にはすでに土地を購入された方も居られる模様だ。

NPO緑の風から富永英男理事長が屋久島の移住の現状や歴史・文化を語り、『自適塾』主宰の礒邊自適氏が自分で撮った屋久島写真のスライドショーを見せながら島の生活を語る。
参加者から「住むのに一番よい土地(地区)はどこか?」や「地元との付き合い方で苦労する点はないか?」、「移住者データの年齢構成は?」などの質問に、お二人が丁寧に答える。
第1回屋久島移住セミナー
鹿児島県の新規就農漁師塾のパンフレット、屋久島環境協会の屋久島地図、ハローワークの新しい求人情報やパイン社による定住者数の推移データなどが参考資料として配られた。
島の専門誌「島へ。」の編集者Tさんが取材に見え、「たくさんの熱心な方が集りましたね。この様子を雑誌に掲載したいと思います。皆さんの写真も。」と感想を。

懇談会

第2部の懇談会は、会場を近くの和食店やくしまに移して続けられた。
短い質問タイムではマイクをお渡しできなかった方々から、講師もスタッフも個別に質問を伺う。島直送のトビウオのすり身のつけ揚やキビナゴの串焼などをお召し上がりになりながら、参加者の皆さんは屋久島の話に夢中になる。来月(10月)に早速、来島すると言う方や、屋久島での将来の夢を楽しそうに話してくれる方も。
懇談会
10月、11月のセミナーや来年1月の体験ツアーに参加を申し込まれる方が多くてありがたい。NPOは、1/12~14の日程で都合つかない方への個別ツアーも検討している。
屋久島では最近、30代の独身者(男女を問わず)が増えているような気がする。それは、日本の晩婚化、非婚化の風潮と全体的に合っているのだろうが、29日セミナーの参加者にもピッタリ当てはまり、屋久島での新規プロジェクトへと発展的に続けばよいと期待が持てる。
≫講師プロフィール
≫富永理事長の講演内容(PDF形式)

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