NPO緑の風は11月1日(土)~3日(月)、「まんてん・平家の里」交流体験ツアーを開催した。これは、集落の歴史・文化を見直し、「平家の里構想」として観光拠点整備を進め、村おこしをしようとしている吉田区と連携してのもの。移住・交流の促進活動を通じて地域の活性化を図ろうとの趣旨だ。

吉田地区交流体験ツアー
吉田地区は、屋久島の北西海岸に位置し、海の幸・山の幸に恵まれた風光明媚なところ。これまで積極的に観光開発や移住者誘致を行なってこなかったため、観光客も訪れずのんびり落ち着いた雰囲気のある海辺の集落だ。屋久島の中で一番人口は少ないが、団結力が強く人情に厚い里。

世界遺産に登録されて以降、島内での過疎・過密現象が進んだ屋久島。一湊・吉田・栗生・中間や口永良部島など西部地区は人口減少が顕著だ。吉田も、過疎化と高齢化が同時進行し、限界集落目前なのだ。
そこで吉田区は、屋久島町の協力により「平家の里構想」を策定し、観光資源を掘り起こして来訪客を呼び込み、集落を活性化しようと考えた。鹿児島への「移住・交流」促進活動を行なっているNPO法人緑の風も協力することになった。
地域づくり・村おこしの各種行事に都会の人々を巻き込んで、移住実現につなげたいとの気持ちは共通。11月2日に行われる「まんてん祭り」に合わせて交流体験ツアーを企画しようとなった。

吉田地区交流体験ツアー
体験ツアーの内容は、平家の落武者が屋久島で最初にたどり着いたといわれる歴史ある吉田に民泊し、NHK連続テレビ小説を記念した「吉田まんてん祭り」に参加してもらい、「浜でばい」等で歓迎。集落のありのままの生活や住民が一致協力して行う祭りを見てもらい、先ずは都市住民と地域住民の交流を実現しようとのこと。

吉田区区長近間氏は、「吉田には空き家がたくさんある。町営団地の建設も町にお願いしている。住まいを用意し、外の人たちに吉田に移り住んでほしいと思う。人が増えれば活気が出る。集落にいまいる若い人を元気にしたい。
最初から移住者が来てくれるとは思っていない。都会の人に来てもらい、交流を何年か続けていきながら将来定住してくれればいい」と、NPOと組んでみようと思った理由を語る。区長さんは、「集落の活性化をはかりたい、観光客を呼び込みたい、夢のある楽しい集落を作りたい」と、まんてん祭りで挨拶された。

吉田地区交流体験ツアー
NPOの協力が急に決ったため十分に宣伝する時間は無かったが、京都から一組のご家族が交流体験ツアーに参加された。

『(祭りの準備で)お忙しい中、区長さん方に大変お世話になりました。眠る暇もないくらい目を赤くされているのに、民泊している家に朝晩お顔を見せてくださり、気にかけてくださいました。お陰様で充実した時を過ごすことができ、素晴らしい数々の出会いがありました。
Aさん(NPOの1月移住体験ツアーに参加し、安房に移住された方)とはあまりに境遇もタイプも似ていて、思わず握手してしまいましたが、話の中で彼女が「あなたは永田に行ったらいいんじゃない?永田は親子留学ならまだ枠も何とかなるって私言われたけど、上の子が野球命だからあきらめたの。行ってみたら」とアドバイスしてくれました。
屋久島の皆さんには本当に好くしていただき、子供達も安心して滞在をすることができました。白谷雲水峡まで連れて行っていただいたことは感謝に絶えません。子供たちにとって「屋久島の屋久杉に会えた」ということが、何かとても屋久島を身近に感じるきっかけになったようです。留学したら是非縄文杉に会いに行きたいと長男は言っています』

吉田地区交流体験ツアー
後で届いた知らせには、滞在中、隣村の永田に出かけ、かめんこ留学の話を聞いてきたと書かれていた。吉田はとても善い所でいつか住んでみたいが、子供たちとお母さんで一緒に家族留学するのもいいかもしれない、ゆっくり考えてみようと思ったそうだ。

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≫ 案内パンフレット(PDF形式)
≫ プレスリリース(PDF形式)
 
 
以下は本イベントの開催要項。

「まんてん・平家の里」交流体験ツアー

民泊して、まんてん祭りに参加しませんか?
おためし移住の方、浜でばいで歓迎します!
平家の落武者が屋久島で最初にたどり着いたと言われる由緒ある吉田の里。海・山の恵みと共にある島の豊かな生活を知り、ゆったりした時間をお過ごしください。

11月1日(土)~3日(月)
●吉田集落に民泊
●まんてん祭り(2日)
●さば節工場見学、浜でばい(3日)

○吉田まんてん祭りは、平成14年に放送されたNHK朝の連続テレビ小説「 まんてん」の主人公日高満天の故郷のモデルになったのを記念して行われるようになりました。ドラマの撮影風景の写真展や、特産品の露天市が開かれ大変な賑わいです。
○浜でばいとは、海でとれたものをそのまま食す浜遊びの地元の言い方です。素潜り漁とイソモン採りは、いまでも集落の男女の得意技です。トンボレ(海水を入れ、焼けた石を放り込んでお湯を沸かして入る岩風呂)の風習も残り、浜辺で見る東シナ海に沈む夕日は絶品です。
○屋久島吉田地区は、歴史と伝統文化の保全と復活で、人情豊かな里づくりをめざそうと、「平家の里構想」の策定・整備、まんてん祭りの充実・発展、観光案内板の設置、古道(参道)の整備などを進めています。

定 員:6名  参加費:2泊3日間 5,000円、1泊2日間 3,000円
(期間中の食事代を含みます。吉田地区までの旅費・交通費はご本人負担にてお願いします)
主 催:屋久島町吉田区
共 催:NPO法人屋久島移住ネットワーク・緑の風
後 援:屋久島町、屋久島町区長連絡協議会、屋久島観光協会